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» 2005年08月28日 00時24分 公開

LifeStyle Weekly Access Top10:ぐるっと一回転してネットラジオ

先週のトップは、「10万曲が無料で楽しめる」というヤフーの新音楽配信サービスに関する記事。ただ、このサービスはいわゆる“音楽配信”ではない。

[渡邊宏,ITmedia]

 先週のトップは、8月22日に開始されたヤフーの新音楽配信サービス「Yahoo!ミュージック サウンドステーション」に関する記事。

 音楽配信サービスといえば、iTunes Music StoreやMoraなどのダウンロード販売型サービスを指すことが多いが、ヤフーの新サービスは“新”音楽配信サービスと名付けられており、直接的にダウンロード販売を行うことはない。その正体はフルコーラスの楽曲をストリーミングで流す、ネットラジオだ。

 使い勝手もまさしくラジオ的で、J-POP/クラシック/歌謡曲などのジャンルあるいは、アーティスト/レーベルなどのカテゴリを選ぶと専用プレーヤーが立ち上がり、あとは勝手に音楽が流れるだけ。曲の情報(アーティスト名/曲名/収録アルバム名など)はプレーヤーに表示され、気に入れば用意されているリンクを利用してCDを購入することもできる。

photo Yahoo!ミュージック サウンドステーションの専用プレーヤー

 ジャンルやレーベルを選択することで、ある程度の趣味趣向を反映させることはできるが、聴きたい曲をすぐに聴けるわけではないところもラジオ的だ。高音質とはいえないが、メールを書いたりネットを見ながらBGMとして流しておく分には十分だ。

 音楽のダウンロード販売やポッドキャストが脚光を浴びている中、なぜいま“枯れたサービス”ともいえるネットラジオなのか。その動機について同社では「オンラインでCDを買ってもらうため、音楽に触れる機会を広げたかった」と説明している。

 「新サービスは音楽と触れる機会を増やし、そこからオンラインのCD販売へ結びつけるマーケティング戦略の一環として考えている。FM放送でも1年間に4万曲しか流していないのに対して、こちらはスタート時から10万曲が用意できている。それだけ多くの機会を提供できるということ」

 「ダウンロード販売やポッドキャストの可能性を否定するつもりはないが、目的にあった手段を模索していたら、ネットラジオになっただけ。まぁ、(最新を追いかけていたら)ぐるっと回って枯れたものに戻ってきたという感じ(笑)」(同社 メディア事業部 プロデュース室 プロデューサー 水野有平氏)

 温故知新ではないが、日々新しい技術やトレンドが登場するからこそ、目的にあった技術やサービスを選ばなくてはならない――同社がポータルサイトとして強い影響力を保ち続ける理由の一端が見えた気がした。

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