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“AQUOS”ブランドの定着を狙うシャープ2006 International CES(2/2 ページ)

» 2006年01月06日 10時36分 公開
[本田雅一,ITmedia]
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 一方、こうしたテレビ市場とは別に、DLP方式のプロジェクターでもハイエンド機種を投入する。シャープは昨年末、DLPの新機種を投入しておらず、ハイエンド機種に限れば、さらにその1年前にも新製品投入を見送った経緯がある(北米では新機種も投入していた)。

 しかし、昨年秋にTI(テキサス・インスツルメンツ)が発表した1080P対応の0.9インチDMD素子を用いたDLPフロントプロジェクターを今年第3四半期に投入し、再度、ハイエンドプロジェクター市場に切り込む。

photo 1080P対応の「VX-Z20000」。デザインは従来の「XV-Z12000」などと同様でカラーリングのみ黒へと変更されている

 1080P対応の「VX-Z20000」はコントラスト比10000:1、最大1200ルーメンの出力で、アイリスにより出力を3段階に切り替え可能。映像処理チップは自社開発の「CV-IC III」を搭載し、7セグメントの5倍速カラーホイールを採用する。デザインは従来の「XV-Z12000」などと同様でカラーリングのみ黒へと変更されている。

 また720P対応DMD素子を用いる「XV-Z2000」の後継モデルとなる「XV-Z3000」も発表された。こちらはコントラスト比6500:1、1200ルーメンの明るさで6セグメント5倍速カラーホイールを採用。XV-Z2000では省略されていたI/P変換回路も内蔵したほか、冷却回りも見直され、30dBAのファンノイズながら音質が改善されたことで、気になりにくい音となった。

photo 720P対応の「XV-Z3000」

 XV-Z20000は、今年第3四半期の出荷予定で価格は未定。Z3000は4月より3499ドルで発売される。いずれもHDMI端子を装備しており、とくにXV-Z20000は2系統のHDMI入力端子を備える。

 画質傾向は、シャープらしい、ピークの白がよく伸び、黒がグンと沈んだメリハリのあるもの。シャープ製DLPは赤の純度を上げるため、赤色をブーストする機構を備えているが、従来はやや赤が強すぎる印象もあった。しかし今回発表したモデルでは、赤の発色を適度に抑えている印象を受けた。なお詳細は未定だが、いずれも日本で製品化する計画もある。

 またシャープブースにはBlu-ray Discプレーヤーも参考展示されている。北米では今年夏に発売を予定。レコーダーに関しても年内の発売を目指して開発を行っているという。

photo Blu-ray Discプレーヤーを参考展示
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