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モノ作りの現場を知るLifeStyle Weekly Access Top10

» 2006年12月20日 04時02分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 先週は、ランキング上位をソニー関連記事が占めた。中でも個人的に興味をひかれたのが、3位にランクインしている「ソニー稲沢テックに見る、モノ作りの復権」。先日、滋賀県彦根市にあるナショナルのマッサージチェア工場にお邪魔したこともあり、ついつい比べてしまった。

photophoto ナショナルの彦根工場

 彦根工場で見学したのは、リアルプロの最終組み立てと検査、そして梱包の各工程。やはり「セル生産方式」を採用しており、組み立て工程では1人の作業員がすべてを担当していた。

 セル生産方式のメリットは、個人別の品質責任体制が確立されたことにくわえ、作業効率の向上、季節による増減産へのフレキシブルな対応。中でも生産効率のアップは明らかで、以前のライン方式と比べて生産性は30%も向上したという。

 完成した製品は検査工程へ送られる。ここでは認定検査員が実際の使用環境を想定した疑似負荷検査などを行い、品質を細かくチェック。不具合が見つかった場合には、トランプカードと呼ばれる専用の書類を添えて組み立て工程へフィードバックする。

 ほんの一部ではあるが、こうして製造の現場を知ると、製品に対する信頼感が増してくるから不思議だ。まるで、高級スーパーの有機野菜に貼ってある「××県の○○さんが栽培しました」というシールを見たときのような安心感がある。

 モノ作りという観点で見れば、マッサージチェアや液晶テレビも野菜と同じ。丁寧に、一生懸命作られたものは、相応の自己主張をしても良いはずだ。たとえば、マッサージチェアに「熟練作業員××が製造しました」「マッサージチェアマイスター○○作」といったシールを貼れば、売り上げアップにつながるかもしれない。いや、マジで。

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