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リアプロでホームシアター環境の再構築を試みる(完結編)フルHDブラビア導入記(1/3 ページ)

» 2006年12月29日 11時49分 公開
[浅井研二,ITmedia]
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リアプロでホームシアター環境の再構築を試みる(導入編)

ひょんなことから、わが家のリビングでの視聴環境を見つめ直してしまい、突発的に機器のリストラを実施することとなった。これまでの110型画面+23型画面の2本立てから、50型1本という環境への移行は、果たして吉と出るか凶と出るか。


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リアプロでホームシアター環境の再構築を試みる(接続編)

映像方式の過渡期に差し掛かっている現在、テレビには幅広い映像信号対応が要求されている。それに応えるべく、各社の映像エンジンも進化を続け、HD映像はなお美しく、SD映像からもそれなりに高品位な映像を創出してくれるわけだ。しかし、PCとの接続はなかなか思うようにいかない場合も多々あるもので……。


 リビングの視聴環境のうちの“視”を、ソニーのプロジェクションテレビ“BRAVIA”「KDS-50A2500」へと切り替えて、3カ月が経過した。現時点での感想を述べると、“快適”のひと言に尽きる。もちろん、“満足”と言い換えても間違いではないのだが、やはり“快適”のほうがよりしっくりとくる印象だ。100インチ超の大画面の代わりにはならないものの、使い勝手や価格、そして、映像品質などのトータルバランスにおいて、フロントプロジェクターとも、また、一般的な大画面テレビとも異なる良さが感じられる。とりわけ、映像品質に関しては、期待を大きく超えるといっていい。

 しかし、プロジェクションテレビには同方式独自の欠点が存在することも確かだ。実際の使用において、それらは許容できるレベルに抑えられているのかどうか。今回はそのあたりを検証してみよう。

Photo HDMIは3基(背面2基、前面1基)あるため、HD DVDレコーダーとBDレコーダーの両方を接続しても、まだ余る。といっても、どちらもレビュー用の貸出機で自分のものではないが……

光源を使うゆえの問題点は、フロントプロジェクターと同様

 まずは、「電源を入れてから、映像が落ち着くまでに時間がかかる」ことが挙げられる。“スイッチONでパッと絵が出る”とはいかないわけだ。「KDS-50A2500」で計測してみると、まず映像が“出る”(最初はかなり暗い)までに十数秒、通常レベルの輝度まで達するのに最低でも30〜50秒程度かかる。これは要するに、投影に高圧水銀ランプを使用しているゆえの問題で、フロントプロジェクターでも同様だ。ちなみに、電源を落としてからファンが止まるまでにも、一定の時間(2〜3分程度)が必要となる。

Photo 電源ボタンは本体前面にある(といっても、当然ながら普段はリモコンを利用)。黄色に光っているのが「電源」ランプで、電源オフの状態では赤く点灯。その左にはランプ切れを示す「ランプ」ランプが配されている

 光源がLEDランプなどへ移行すれば解決する模様だが、ただ、個人的には現状でも特に不満は感じていない。以前は、普段は液晶テレビを利用し、映画を鑑賞する場合のみフロントプロジェクターの電源を入れていたので、起動時間は若干気にはなっていたものの、プロジェクションテレビでは基本的に常に電源を入れている。そうした利用スタイルであれば、特にストレスを感じるようなことはないわけだ。

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