リビングの視聴環境のうちの“視”を、ソニーのプロジェクションテレビ“BRAVIA”「KDS-50A2500」へと切り替えて、3カ月が経過した。現時点での感想を述べると、“快適”のひと言に尽きる。もちろん、“満足”と言い換えても間違いではないのだが、やはり“快適”のほうがよりしっくりとくる印象だ。100インチ超の大画面の代わりにはならないものの、使い勝手や価格、そして、映像品質などのトータルバランスにおいて、フロントプロジェクターとも、また、一般的な大画面テレビとも異なる良さが感じられる。とりわけ、映像品質に関しては、期待を大きく超えるといっていい。
しかし、プロジェクションテレビには同方式独自の欠点が存在することも確かだ。実際の使用において、それらは許容できるレベルに抑えられているのかどうか。今回はそのあたりを検証してみよう。
まずは、「電源を入れてから、映像が落ち着くまでに時間がかかる」ことが挙げられる。“スイッチONでパッと絵が出る”とはいかないわけだ。「KDS-50A2500」で計測してみると、まず映像が“出る”(最初はかなり暗い)までに十数秒、通常レベルの輝度まで達するのに最低でも30〜50秒程度かかる。これは要するに、投影に高圧水銀ランプを使用しているゆえの問題で、フロントプロジェクターでも同様だ。ちなみに、電源を落としてからファンが止まるまでにも、一定の時間(2〜3分程度)が必要となる。
光源がLEDランプなどへ移行すれば解決する模様だが、ただ、個人的には現状でも特に不満は感じていない。以前は、普段は液晶テレビを利用し、映画を鑑賞する場合のみフロントプロジェクターの電源を入れていたので、起動時間は若干気にはなっていたものの、プロジェクションテレビでは基本的に常に電源を入れている。そうした利用スタイルであれば、特にストレスを感じるようなことはないわけだ。
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