ITmedia NEWS >

感度100倍のお手軽デジカメ――オリンパス「FE-250」最新デジカメレビュー(3/3 ページ)

» 2007年03月13日 12時05分 公開
[永山昌克,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

ガイド撮影やポケット写真機能に対応

 そのほかには、最短10センチのマクロ、300万画素相当で秒間5コマの連写、Motion JPEGの動画モード、ガイド撮影などに対応する。ガイド撮影モードでは、液晶上に「被写体を明るく撮影したい」や「動く被写体を撮影したい」などのテキストが表示され、それらの項目を選ぶことで各種の設定を最適化できる。

 再生メニューにある「ポケット写真」機能では、好きな画像を最大9枚までカメラ内に登録でき、素早く再生やスライドショーができる。また「消音モード」では、操作音や警告音、シャッター音をまとめてオフにできる。

photo ガイド撮影モードを選ぶと、撮影状況に応じたテキストが表示する
photo シーンモードは10種類。「ペット」では赤目やブレを低減できる
photo 背面の専用ボタンを押し、露出補正をダイレクトに設定できる
photo 内蔵メモリとxDピクチャーカードに対応。リチウムイオン充電池のCIPA準拠の寿命は約190枚

 低価格の入門機というと、操作レスポンスが悪かったり、液晶が見えにくかったりする場合があるが、FE-250のレスポンスや液晶視認性に不満はない。ただし、ストロボモードやISO感度、露出補正などユーザー設定した各種の機能が、電源を切るたびにリセットされてしまう点には注意が必要だ。

 また、ホワイトバランスの設定はできず、オートホワイトバランスに固定されている。感度はISO64からISO10000まで9段階で細かく設定できるのに、ホワイトバランスはオートのみという仕様は、少々奇妙にも感じる。

 最初に述べたように、細かい設定にはこだわらないお手軽カメラなので、こうした機能選択の不自由さをとやかく言っても仕方ない。もしストロボが不用意に発光するのを避けたい場合は、モードダイヤルの位置を「風景」にしておけば、起動直後のデフォルトは発光禁止モードになる。オートホワイトバランスでは狙い通りの色にならない場合は、シーンモードの「キャンドル」や「夕日」に切り替える手がある。シーンモードを積極的に利用するのがFE-250を使いこなすコツ、といえそうだ。

FE-250の作例

photo シャープネスが高く、くっきりとした描写になった。クリアで鮮やかな発色も見栄えがいい
photo オートの露出やホワイトバランスは良好なレベルで、シャッターを押すだけできれいに写る
photo レンズの焦点距離は35ミリ判換算で35〜105ミリ相当とごく標準的。余計な色気はない

photo テレ側からさらにズームアップし、デジタルズーム域で撮影したため、解像感はやや低下した
photo 最も高画質な最低感度ISO64で撮影。お手軽機だが、こうしたスナップ用には安心して使える

photo 薄暗い場所で動きのある被写体を撮るには、感度をISO1600程度に設定するのがお勧めだ
photo 夜行動物の展示室にて、最高感度ISO10000で撮影。メモ記録用としての実用性はある
photo こちらもISO10000。ほかのカメラでは真っ暗に写ったり、ブレてしまうストロボ使用禁止の場所で役立つ

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.