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» 2007年08月28日 06時15分 公開

次世代液晶テレビが与えたインパクトLifeStyle Weekly Access Top10

シャープが公開した次世代液晶テレビの試作機は、かなり刺激的だった。画質はもちろんだが、52V型でわずか2センチの厚さに25キログラムという重量。実用化は数年後の技術とはいえ、そのインパクトは大きかったようだ。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 先週は薄型テレビとデジタルカメラの記事が注目を集めた。とくにシャープが公開した“次世代液晶テレビ”は、液晶方式が進化する方向性と可能性を示した。52V型という大画面でありながら、ディスプレイ部の厚さはわずか2センチ。25キログラムという重量とあわせ、“壁掛け”はもちろん“ポップアップ”“屏風”など、さまざまな新しいテレビの姿を描き出した。

 ちなみに、記事に掲載した写真の中で拡大された回数(クリックレート)が多かったのは“女の子のアップ写真”である(しかも顔のサイズに比例してクリックレートが上がる)。たしかにモデルのお姉さんたちはキレイで、そのうえ、わがままなカメラマンたち(自分含む)の注文にもイヤな顔1つせずに応じてくれるプロ根性。きっちりと目線を投げつつ、しかし製品のアピールポイントは隠さずにうまくフレームに収まってくれた。

 そんな裏話はさておき、“次世代液晶テレビ”なんてものを見てしまうと、気になるのがシャープの新製品だ。従来と構造が大きく変わった液晶パネルに関しては量産技術の確立が実用化の時期を決めることになるだろうが、一方でシャープは「新しい技術の一部は、順次新製品に盛り込んでいく」と明言している。現行製品との差が大きいだけに、その間をどのように埋めていくのか? という点はかなり気になる。

 2010年に稼働する堺市の新工場は、次世代液晶パネルの本格的な生産ラインを持つことになる。予定通りに行けば、2011年のアナログ停波に向けた“駆け込み需要”をうまく取り込み、シャープはシェアをさらに拡大するかもしれない。しかし、明確な将来像を見せたことで消費者の目は肥えてしまった。それまでに出てくる新製品もうまく進化させていかないと、逆に「新工場が動くまで待つ」という人たちの買い控えや、他方式への鞍替えを招く可能性もあるだろう。自らを追い込んだとも言えるシャープの製品戦略に興味は尽きない。

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