6製品中、最も画面サイズが大きいのは日本ポラロイド「IDJ-1030」の10.4型。デジタルフォトフレームという製品全体を見渡しても大型に入る部類で、実際にこの目で眺めてみると、写真立てと言うより絵画を入れておくための額縁といった風情。以下にソニー「DFP-V900」が9型、日本サムスン「SPF-83H」が8型、エグゼモード「DPS702」と三洋電機「LVF-PF71」が7型、アイリバー・ジャパン「DF150-512S」が5.6型と続く。
画面サイズも大切だが、製品を選ぶ際には設置性にも気を配りたい。全製品の背面に卓上で自立させるためのアームが設けられているが、アームが固定式で角度や設置に必要な奥行きを調整できない製品もある。
今回の6製品では日本サムスン「SPF-83H」のアームは本体とボールジョイントで接続されており、設置時の自由度が高い。ソニー「DPF-V900」も一見するとボールジョイント式のように見えるが、固定できるポイントは1点であり、角度的な自由はない(しかし、固定用アームを本体に収納できるのは6製品中ではこの製品だけ)。ちなみに、アームの着脱は全製品が可能だ。
ただし、設置性については壁掛けをするかどうかで評価が変化する。日本ポラロイド「IDJ-1030」、アイリバー・ジャパン「DF150-512S」、エグゼモード「DPS702」の3製品はいずれも壁掛け用の穴が背面に用意されており、額縁を壁に掛けるように壁へ固定できる。
ソニー「DPF-V900」と三洋電機「LVF-PF71」は背面がフラットなので、壁に立てかけるという置き方もできるが、日本サムスン「SPF-83H」の背面はアールを描いており、専用アームを取り付けないと設置は難しい(アームを外した状態で卓上に立て掛けても、滑って自立しないことが多かった)。購入前に「どこに置くか」は検討しておくべきだろう。
操作性については、多くの製品にリモコンが付属しており、一度メモリーカードをセットするか内蔵メモリへデータをコピーした後には本体へ触れることなく操作できる。しかし、主として卓上で写真を眺めることが多いと思われるため、本体ボタンでも容易に操作できる方が望ましい。
各製品ともボタンが上面もしくは側面へ集中的に配置されており、ボタンへのアクセスのしやすさはさほど差がない。ただ、実際に操作をしてみると、アイリバー・ジャパン「DF150-512S」とエグゼモード「DPS702」はボタン表記やメニュー項目を含めた操作インタフェースがあまり練り込まれていない印象を受けた。
また、ソニー「DPF-V900」と日本サムスン「SPF-83H」はデザイン性を優先した結果かややボタンのサイズが小さめ。SPF-83Hにはリモコンが付属しないので、側面のボタンで操作するのだが、十字キーの左右が感覚と逆(画面上を左に動かしたいときには裏面から見て右側に倒す)など、やや操作に戸惑いも覚えた。
後編では表示画質について確認する。
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