2009 International CES
ソニー、ストリンガーCEOが掲げた“7つの条件”(2/2 ページ)
CES Seven
- 家電、IT、エンターテイメントなど業種の壁を越えて融合したサービス・製品であること
- 製品設計時からネットワークを通じたサービスをもとにした製品開発を行うこと
- データの種類やフォーマットに依存せず、あらゆるコンテンツを扱えるよう設計すること
- オープン技術をサポートし、独自の実装による互換性のない自己完結システムは作らないこと
- インターネットを通じたコミュニティを活用しエンターテイメントの場を共有できる製品を開発すること
- 新しいバリューチェーン(エコシステム)の創造
- 環境に優しいグリーン製品化に配慮した製品とすること
いずれも、決して新しい発想・提案とは思わないが、誰もが必要であることを認識しながら、徹底しては実施できていないものが多い。ソニー自身も、CES Sevenを意識した社内改革は進んでいると感じているのだろうが、自己評価ではなく、外部からソニーは変化したといわれるようになる必要がある。
基調講演の中で紹介した製品や技術は、なるほど将来を期待させるものもあった。超小型の「VAIO type P」は、日本で製造するPCのあり方を問う製品といっていい力作だ。曲がる有機EL「Flex OLED」もアプリケーションの幅を広げるに違いない。40%の消費電力削減をうたうエコ機能対応の「BRAVIA VE5シリーズ」やバイオ電池。それにメガネのレンズに映像をオーバーレイするメガネ型ディスプレイ、3D映像技術など、さすがに基調講演の材料はそろえてきた。
しかし、確かに楽しさは演出されているのだが、個人的にはひと味の足りなさを感じざる。それは夢想と夢想を現実のものにするモチベーションを持ち続けることの大切さを訴えながら、ソニー自身が夢のような製品にチャレンジしようとしている姿勢を、具体例として示せなかったからだ。
「こんなとんでもない製品、よく試作しようと思ったものだ」とあきれるようなものを持ち込み、夢を与えることも必要だったのではないか。今回の基調講演は実際の製品、あるいは製品に近い技術が目立った。例えばAV機器メーカーとして有機EL(OLED)に命をかけているのなら、1枚でもいいから30インチを大きく超えるようなOLEDを展示し、未来を創造するのはソニーなのであると力を見せてほしかった。
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