価格帯を問わず、各社の注目機種を取り上げるAVアンプ特集。今回はソニーのミッドレンジモデル「TA-DA3400ES」について詳細を見ていこう。
2007年の秋から冬にかけては、HDMI 1.3aというトピックスもあって、各メーカーから続々と新製品のAVアンプが登場した。各メーカーは複数の“新世代HDオーディオ対応機”を半年あまりのわずかな期間で矢継ぎ早に投入、ユーザーの要望にいち早く応えたのである。しかしそんな状況のなか、多数のAVアンプラインアップがあるにもかかわらず、1モデルしかHDMI 1.3a製品を登場させなかったメーカーがある。それがソニーだ。
2007年のソニーは、HDMI1.3aスタートモデルの発売を、定価20万円超のミッドハイクラスのみとした。これには1台の開発に技術陣を集中させることで、新フォーマットに対する徹底的な追い込みを行いたいという意図があったのかもしれない。結果として、高い評価を得た「TA-DA5300ES」が誕生した。
そのDA5300ES登場から約1年、早くも2008年11月にはリプレースモデル「TA-DA5400ES」を投入する。それとほぼ同時にリリースされたのが、今回紹介する「TA-DA3400ES」である。
TA-DA3400ESは、その型番が示すとおり「TA-DA3200ES」の後継にあたるモデル。とはいえ、HDM I1.3a対応や定格100ワット×7チャンネルパワーアンプなど、実質的には昨年のTA-DA5300ESのシステムをベースに作り上げた、ハイ・コストパフォーマンスモデルと考えて差し支えない。
しかも搭載されるオーディオデコーダーは、TA-DA5400ESと同じ改良バージョン。発売時期が新しいぶん、TA-DA3400ESの方に優位な点がいくつもある。それでいて価格はTA-DA5300ESに対して約10万円も安い13万円。もしかすると、3000番台は“ハイ・コストパフォーマンス”という要素が一番重要視されているのかもしれない。
音質面で昨年の上位機種と同等以上のシステムをおごられたTA-DA5300ESだが、映像面でも手抜かりはない。GENESISのファロージャLSIを搭載することで、入力する全ての映像信号を1080pにアップコンバート。アナログ素材であってもジャギーのないなめらかな映像を堪能することができる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR