現在ステレオシステムを所有している人で、それを生かしてホームシアターを構築したい人には真っ先にお勧めしたい。パワーアンプの駆動力によって少々スピーカーを選ぶ傾向はあるものの、よほどクセの強いモデルでもないかぎり、調整でうまくまとめることができるからだ。また音場空間の自然さは特筆すべき素晴らしさを持ち合わせているので、「音に包まれたい」「自然な音場空間を存分に楽しみたい」というひとにとっても、かなり魅力的な製品になるはずだ。
そのクオリティーに加えて、USB、LAN接続、PHONO入力などの拡張性を含めると、24万5000円というプライスタグは決して高額ではない。価格に見合った実力は充分以上に持ち合わせていると断言できる。「実力は高く、コストはできるだけ安く」という厳しい選択眼を持って選択するほどに、SC-LX71の存在が気になってくる、そんな実力の高さが光るモデルだ。
型番 | SC-LX71 |
---|---|
メーカー | パイオニア |
HDMI入力 | 4 |
HDMI出力 | 1 |
デジタル入力 | (光5/同軸2) |
アナログ音声入力 | 7 |
PHONO端子 | ○(MM) |
iPod端子 | ○(デジタル接続) |
別売iPodドック | × |
USB端子 | ○ |
i.LINK端子 | × |
LAN端子 | ○ |
自動音場調整機能 | ○ |
パワーアンプ | 定格100ワット×7チャンネル |
サイズ | 420(幅)×200(高さ)×459.5(奥行き)ミリ |
重量 | 18.5キログラム |
価格 | 24万5000円 |
今回のAVアンプテストには、わが家の自称「極小シアタールーム」を使用。スピーカーは、昨年に引き続きエラックで統一した。ただしモデルチェンジが行われたため、200ラインシリーズから240ラインシリーズに変更している。
プレーヤーは、パイオニア「BDP-LX91」、パナソニック「DMR-BW800」など。BDP-LX91は、マルチチャンネルPCM/ドルビーTrueHD/DTS HD MAなど全てのHDオーディオ規格のビットストリーム出力に対応したBDプレーヤーの高級モデルだ。映像、音声を別のHDMIケーブルに出力してクオリティーを高める機能を持つため、今回のAVアンプ特集ではそれを活用し、各製品の実力を最大限発揮させることを試みた。ケーブル類にはオーディオテクニカの「アートリンク」シリーズを活用。ケーブルによるロスや変調を最低限に抑えている。
機材 | メーカー/型番 | 価格 |
---|---|---|
フロントスピーカー | エラック「FS247」 | 29万4000円(ペア) |
センタースピーカー | エラック「CC241」 | 13万6500円 |
リアサラウンドスピーカー | エラック「BS243」 | 17万8500円(ペア) |
サラウンドバックスピーカー | エラック「BS243」 | 17万8500円(ペア) |
サブウーファー | エラック「SUB2060ESP」 | 29万4000円 |
BDプレーヤー | パイオニア「BDP-LX91」 | 43万円 |
HDMIケーブル | オーディオテクニカ「AT-EDH1000」1.3メートル | 2万3625円 |
スピーカーケーブル | オーディオテクニカ「AT-SS2300」1メートル | 2625円 |
電源タップ | オーディオテクニカ「AT-PT707」 | オープン価格 |
プロジェクター | ビクター「DLA-HD1」 | 29万4000円 |
スクリーン | キクチホワイトマッドアドバンス(100インチワイド) | 旧モデルのため価格不明 |
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