パイオニアは9月9日、AVアンプ「SC-LX81」「SC-LX71」を10月上旬より販売開始すると発表した。価格はSC-LX81が33万5000円、SC-LX71が24万5000円。「次世代のリファレンスAVアンプ」と銘打って登場した、同社AVアンプの最上位製品「SC-LX90」の設計思想を継承しながら、低価格化を進めた(SC-LX90は88万円)。
SC-LX90と同様、同社と米ICEpowerが共同開発したクラスDアンプ「ダイレクトエナジーHD」を搭載。SC-LX90が備える10チャンネル出力(140ワット×10)の採用は見送られたが、SC-LX81が100ワット×7、SC-LX71が90ワット×7(いずれも8オーム)と十分な出力を持つ。
複数のスピーカーへ信号を配信する際に、スピーカーユニット間で生じる時間的なズレを補正する「フルバンド・フェイズコントロール技術」も搭載しており、本機能を利用することで定位間が増し、空間のつながり感が改善される。「フルバンド」の通り、スピーカーの全帯域における正確な補正/再現が大きな特徴となっている。
デジタル接続時のジッター低減を狙う技術である「PQLS」(Precision Quartz Lock System)をHDMI接続に導入しており、PQLS対応の同社BDプレーヤー「BDP-LX91」「BDP-LX71」を組み合わせることで音質向上が期待できる。SC-LX81はバーブラウン製サンプリングレートコンバーターを搭載しており、デジタル音声品号のリクロック中にジッター低減処理を行う。HDMIについては、DeepColor/x.v.Colrに対応するほか、HDMI-CEC「KURO LINK」による機器間制御も行える。
サラウンドについては「Dolby TrueHD」「DTS-HD MasterAudio」対応デコーダーを搭載しており、「Dolby Digital plus」「DTS-HD High Resolution Audio」「DTS Express」にも対応する。SC-LX90と同じく英「AIR STUDIOS」でチューニングが行われており、THXの「THX Ultra2 plus」認証も取得している。
480i/p信号を最大1080pまでアップスケーリング/IP変換する機能のほか、iPodからのデジタル入力を受け入れるUSB端子も装備。ホームサーバー機能も搭載しており、LAN中のPCやDLNA1.0準拠デバイスに保存された音楽ファイル(WMA/MP3/MPEG-4 AACなど)を再生できる。インターネットラジオの受信機能も備える。
入力インタフェースはいずれもHDMI×4(うちVer1.3a対応のHDMI入力はSC-LX81が2系統、SC-LX71が1系統)、D4×2、コンポーネント×3、コンポジット×7ほか。サイズは420(幅)×459.5(奥行き)×200(高さ)ミリ、18.5キロ。
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