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もっとも安い「フルバンド・フェイズコントロール」対応機、パイオニア「SC-LX71」AVアンプ特集(1/4 ページ)

» 2009年04月24日 18時06分 公開
[野村ケンジ,ITmedia]

 最新AVアンプの注目モデルを紹介する小特集、今回はパイオニアの上級ミドルクラス「SC-LX71」を紹介しよう。最上位モデル「SC-LX90」直系のデジタルパワーアンプが与えられ、またスピーカーの悪癖まで吸収する自動音場設定機能「フルバンド・フェイズコントロール」を搭載したもっとも安価な機種だ。

photo パイオニアの「SC-LX71」。定価は24万5000円

「SC-LX90」直系のデジタルパワーアンプ

 ことホームシアターに関してはかなりアグレッシブな展開を行っているパイオニア。残念なことにプラズマテレビに関しては撤退を決定したものの、AVアンプはエントリー機からハイエンドまで多数のバリエーションを展開している。またBDプレーヤーでも全5モデルをそろえるという、ほかに類をみない機種数で積極性をアピールしている。余談になるが、プラズマデテレビの生産終了を発表した後は、「在庫がなくなってしまう前に……」とかえって製品の売り上げが伸びたくらい、AVファンの間では高い人気を誇るブランドである。

 そのパイオニアが展開しているAVアンプは、エントリークラスから88万円のプライスが付けられている超ハイエンドまで、全部で7モデル。このうち今回取り上げるSC-LX71は、価格的には上から3番目の24万5000円(定価)という、上級ミドルクラスに位置する製品だ。

 なおこの下のモデルは型番が“SC”ではなく“VSA”から始まっており、系統の違うシリーズとなっている。しいていえば、SCシリーズのなかで最もお買い得な製品となるのがこのSC-LX71だ。ちなみに“SC”と“VSA”の相違点は多々あるものの、最大の違いはパワーアンプと考えていい。SC-LX71には最上位機「SC-LX90」直系のデジタルパワーアンプが与えられている。

 外観のデザインもLX90直系といえるもの。光沢のあるブラックフェースパネルとヘアライン仕上げのダイヤル、ワンポイントとしてメッキが施されたパワースイッチによって、過去のAVアンプのような無骨さはなく、ずいぶんと洒落た雰囲気を持ち合わせている。せっかくスマートなデザインなので、BDプレーヤー/レコーダーなども同一デザインのパイオニア製で統一したい、そんな気持ちにさせるエレガントさがある。

photophoto つやのあるブラック塗装が施されたフロントパネル。操作系はソースセレクトとボリューム、電源が用意されているだけでいたってシンプル。そのほかのボタンはカバー内に収められている
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