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人生、ほんとに甘くない 「人生ゲーム 極辛」橘十徳の「いいトシして玩具三昧」第17回(2/2 ページ)

» 2009年05月12日 13時58分 公開
[橘十徳,ITmedia]
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スタート時に進路を選択

 基本的なルールは、これまでの人生ゲームと同じだ。プレーヤーはルーレットを回して、出た目の数だけ車のコマを進めていく。家族が増えるにしたがって、人物ピンをコマに差していくのも同様である。ゲームのスタート時にあたって、プレーヤーはルーレットを回してビジネスコースか専門職コースかを決める必要がある。ビジネスコースと専門職コースは、途中の「進路変更!」マスに止まるとコースの変更が可能で、このほか転職やランクアップなどさまざまなルールがある。

photophoto おなじみのルーレット(左)。スタートでビジネスコースか専門職コースかを選択する(右)

 職業カードとして用意されているのは、ビジネスマンや教師、美容師、ホテルマン、不動産業者、弁護士、マンガ家、スポーツ選手など。このほか使うものとしては、お金や約束手形、ストレスカード、お宝カードなどがある。お宝カードには、「エコカー」「早く泳げる水着」「100インチTV」など、これまた時代を感じさせるものがそろっている。

 全員がゴールしたらゲーム終了。持っているお宝カードや家、ストレスカードなどを集計して順位を決める。なお、「宝くじ」や「人生最大の賭け」などギャンブル要素も豊富で、どん底の人生を歩んできたプレーヤーにも一発逆転の可能性がある。勝ち目がない場合も、あきらめず最後までゲームを続けていただきたい。

photophoto お宝カードと職業カード(左)。ゴールには億万長者の土地に建つ豪邸が(右)

パーツの付け外しが面倒

 スパイラルゾーン以外のマス目を見ても、時代を感じさせるネタがたっぷり詰まっている。荒唐無稽(むけい)な内容のマス目は少なめでリアル志向なので、大人でも十分楽しめるはずだ。1つ気になったのは、ボードを広げたせいで一部の山や家などのパーツをボードに装着したままパッケージの箱に収納できないこと。パッケージから出したら、まず山を付けたり、家を所定の位置に置いたりしなければならないのがちょっと面倒だ。できればパーツを装着したまま収納できる箱を用意してほしかった。

 従来の人生ゲームを踏襲しながらも、スパイラルゾーンの追加などにより新たな面白さが加わった今回の新作だが、ボードを広げただけルールも複雑化し、より深みが出たような気がする。数々のピンチを乗り切って見事に億万長者になれれば、気分がスカッとして明日への活力がわいてくること間違いなしだ。仕事や人生に疲れたときにこそ、ぜひオススメしたいゲームである。

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