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新映像エンジン搭載、ネットも得意な新「AQUOS Dシリーズ」エコポイント対象(1/2 ページ)

» 2009年05月15日 21時09分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 シャープが6月10日に発売する“AQUOS”の新しいDシリーズ「DS6ライン」は、AQUOSラインアップのスタンダードモデルという位置づけながら、多くの新機能を追加した注目の新製品だ。新開発の「高画質マスターエンジン」による倍速駆動の進化をはじめ、DLNAクライアントなどのネットワーク機能を追加。テレビ版「Yahoo!動画」といえる「Yahoo! JAPAN for AQUOS 動画チャンネル」や「ひかりTV」チューナーなどの“AQUOS初”の機能も備えた。

photophotophoto 新しいDシリーズ「DS6ライン」。2色または3色のカラーバリエーションを用意している。右は46V型のホワイト系

 DS6ラインには、32V型から52V型まで4つの画面サイズがあるが、そのすべてで2008年度の省エネ基準達成率164%を超え、多段階評価の☆5つを獲得している。もちろん、15日にスタートしたエコポイント制度の対象商品だ。「従来は上位モデルにしかなかったネットワーク機能を備え、新エンジンで画質を強化した。省エネ性能にも優れる“ベストバランスTV”」(同社)。

photophotophoto 40V型と32V型にはホワイト、ブラック、レッドの3色を用意している

高画質マスターエンジンの効果

 同社の映像エンジンとしては6世代目にあたる「高画質マスターエンジン」には、大きく分けて2つの新機能がある。まず、120Hz駆動時に映像の動きベクトルを検出して自動的に補間映像を最適化する「Wクリア倍速」。これは、撮影時にカメラがパンした際のボケを見つけ出し、中間フレームを生成するFRC(Frame Rate Conversion)の前段階で元フレームに補正を加えるというもの。クリアにした画像から中間フレームを作ることでカメラボケを抑えるという。「240Hz駆動という方向性もあったが、ボケのある状態でフレーム数を増やすよりいい(結果が得られる)」(シャープ、AVシステム事業本部要素技術開発センターの小池晃副参事)という。

photophotophoto 「高画質マスターエンジン」の概要(左)と「Wクリア倍速」のデモ(中)

 もう1つの「アクティブコンディショナー」は、映像のシーンに応じて自動的にコントラストや色を調整し、同時に各種ノイズリダクションも自動調節して映像信号にのっているノイズ成分を低減する。従来機種では、3Dノイズリダクションを「オフ」「弱」「強」の3段階しか調整できなかったが、DS6ラインでは映像に応じて「100程度の段階で使い分ける」(小池氏)。また動きのはげしいシーンに生じやすいブロックノイズや暗いシーンに発生しやすい色のにじみなども合わせて低減する。ただし、毎秒24コマのフィルム素材を検知すると、NRレベルを落として“フィルムならではの質感”を保持するという(フィルムグレインを残す)。

 映像を分析してバックライトの明るさと液晶パネルの開口率を制御する「なめらか高画質」も進化した。液晶パネル自体は従来と代わらないが、画面の暗い部分はより黒く、白はより明るく表現できる。ダイナミックコントラストは1万5000:1となっている。

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