おもちやパン生地、カスタードクリームまでおもちゃで作る――クッキングトイ市場の盛り上がりを反映し、国内最大規模の玩具の見本市「東京おもちゃショー2009」(東京ビッグサイト、6月19日まで)に、さまざまなクッキングトイが展示されている。
日本玩具協会によると、2008年度のクッキングトイ市場は07年度の約3.5倍に拡大。セガトイズ、タカラトミー、バンダイ、メガハウスの主要4社が販売するクッキングトイは07年には10点だったのに対し、08年には37点と4倍近くに増えている。ブームは今年も続きそうで、おもちゃショー会場にもさまざまなクッキングトイが並び、足を止める人も多かった。
会場で初お披露目となったのはタカラトミーのホームベーカリートイ「ぱぱっとパン屋さん」(3129円、11月初旬発売)だ。ふた付きの円筒形のボウルの上部に回転式ハンドルが付いた形で、粉や卵、バター、ドライイーストなどの材料からパン生地を簡単に作ることができる。
粉を入れ、レバーをぐるぐる回すと、粉をふるって下のボウルに落とす。ボウルに卵などの材料を足し、レバーを回して粉とかき混ぜ、そのまま電子レンジで温めて発酵。発酵した生地を成形してオーブンで焼けばパンができあがる。材料を入れてから焼き上がるまでは40分程度。粉ふるいの部分に生地を入れて蒸せば、蒸しパンも作れる。
タカラトミーの「ふしぎなふくらむチョコメーカー チョコチョコぷくりん」(3990円、8月の初旬発売)は、エアインチョコを作るためのおもちゃだ。
レバーが付いた家型のオブジェの横に、チョコを置くためのカップ付き台座がある。オブジェはウサギのキャラクター「シュガーバニーズ」付きのピンク色で、女児を意識しているようだ。
卵白を泡立てたメレンゲにチョコレートを混ぜた「メレンゲチョコ」が材料。メレンゲチョコを台座のカップに入れ、レバーを押すと、ケース内の空気が抜けて気圧が変化。メレンゲが含んだ空気が膨張し、エアインチョコができるという仕組みだ。
炊いた餅米をついておもちにできる「つきたておもち くるりんもっちー」(セガトイズ、9月17日発売、3990円)は実演も行っていた。
炊飯器のふたに角が生えたような形で、側面に回転レバーが付いている。炊いた餅米を入れてレバーを回すと、内側のフィンが回転し、もち米をすりつぶす。なめらかになるまで約10分間回し続ければおもちが完成する。
業務用のもちつき器と同じ仕組みを採用したという。試食してみると、なめらかで弾力もあり、むらなく均等につかれていた。
シュー生地がふくらまなかったり、カスタードクリームを作るのが面倒など、難しいシュークリーム作りを簡単にできるおもちゃもあった。
メガハウスが7月に発売する「かんたんかわいいシュークリーム ふわシュー」(3990円)は、ボウルの上にふたと回転用レバーが付いた形。専用の軽量カップや粉ふるいも付いている。
計量した材料をボウルに入れ、回転レバーでよく混ぜて生地を作る仕組み。材料の分量ミスや混ぜ方不足で生地がふくらまないといった失敗を防ぐ。
カスタードクリームも作れる。卵などクリームの材料を入れて電子レンジで加熱した後、混ぜるだけでOKだ。
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