斜め上をいく発想で、各所へ衝撃を与えたペンタックスの「K-xコレジャナイロボモデル」。絶妙な偽者感が漂う「コレジャナイロボ」がそのままカメラに変形したようなチカラの抜け具合ながら、中身は最新のデジタル一眼レフカメラという組み合わせの妙も魅力の製品。「限定100台」という以外、予約開始日や販売価格などの詳細は現時点で未定だが、ペンタックスにて試作品に触れる機会を得た。
「K-xコレジャナイロボモデル」の赤・青・黄色を基調としたトリコロールカラーとマジック手書きで描かれる“顔”のテイストは、コレジャナイロボとまったく同じ。赤・青・黄の3色のほかに白とグレーが差し色として使われているのも同様で、グリップがグレーなのは、コレジャナイロボの右腕にあるドリルをイメージしたものだという。
ボディも丁寧に色分けされているが、レンズにも赤・青・黄色の3色が配されている。最近ではデジタル一眼のカラーバリエーションモデルも珍しくないが、レンズまでカラーバリエーションを用意するのはまれ。ましてや、ここまで凝ったカラーリングが施されているのは類を見ない。
ボディ・レンズともに最近のプラモデルのような多色成形ではなく、色分けは塗装で行われている。全体としての質感は“プラッチック”なのだが、それがいい。手にするとトイカメラ、はたまた子どもがブロックで組み立てたカメラのおもちゃを手中に収めたような感覚にとらわれ、色と質感にあいまってついつい笑みがこぼれる。このカメラを向けられた人も、笑顔になること間違い。
K-xは標準でもホワイト/ブラック/レッドの3カラーバリエーションが用意されており、100種類のバリエーションから好みのカラーを選択できるオーダーカラーシステム「PENTAX K-x 100colors,100styles」も用意されている。加えてこのコレジャナイロボモデルだ。
「k-mホワイトモデルを限定品として投入した際、カメラ業界から以外の問い合わせが多かったというのもありますが、これまでのペンタックスファン、あるいはわたしたちが持つイメージには縁遠かった人にも興味を持って欲しかったからです」――“ここまでやる”理由について同社は語る。
ではなぜコラボレーションの相手としてザリガニワークスを選んだのか。布石となったのは「USB自爆ボタン」であり「コレジャナイロボUSBメモリ」だ。デジカメはPCと親和性の高いアイテムであり、注目度の高いPC周辺機器をいくつか投入しており、PCに感度の高いユーザーへの認知度が高かったこともその理由だったという。
「カメラとは縁遠い領域で活動してきたザリガニワークスさんとタッグを組むことで、これまでペンタックスを知らなかった方にペンタックス製品を知ってもらえればうれしいですし、ペンタックをよく知る人には、わたしたちのイメージをいい意味で裏切れたのではないかと思います」(同社)
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