今回のCEATEC JAPANで大きな注目を浴び、来場者を集めているのは各社の3Dテレビだが、ソニーブースでは3D映像を撮影するカメラも参考展示され、注目されている。
この「ハイフレームレート単眼レンズ3Dレンズカメラ」は、左右2つの映像を同時に撮影できる新開発の単眼レンズ3D光学系システムと、240フレーム/秒のハイフレームレート撮影技術を組み合わせた。右目用と左目用の映像を同時に撮影できるため、対象に視点をあわせてピントをあわせるという動作がスムーズとなり、なめらかな3D映像を撮影できる。
メインレンズから入った光は絞りと入射瞳を経てリレーレンズへと導かれ、この後に初めてミラーで左右へと分割、撮像素子(CMOSセンサー)へ至る。左右のレンズを連動させる構造が不要となるため、ズーム・フォーカスもより正確となるのもメリットだという。また、撮影時の視差は人間の目が“ぼやけ”として認識する範囲内となっているため、偏光メガネを着用せずに3D映像を見ても、一般的な2D映像として見える。
3D対応はまず映画から始まっており、同社もさまざまな関連機器で関与している。加えて、同社は2010年を3D元年と位置づけCEATECでも大々的にアピールしており、これまでの映画以外にも、スポーツやゲーム、ドキュメンタリーなどさまざまなコンテンツの3D化へ積極的に取り込む意向を示している。
ハイフレームレート単眼レンズ3Dレンズカメラについても、CEATECの同社ブースで実際のそのカメラで撮影した各種映像を3Dで試聴できる。流れる映像の中には、昨年12月に行われた「FIFAクラブワールドカップジャパン」の映像もあり、「迫力あるスポーツシーンが3D+240フレーム/秒だとどう見えるか」を実際に体感できる。
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