さっそくBDを再生する。液晶パネルはVA方式というが、とくに視野角が狭いといった印象は受けず、WXGAという解像度もあまり感じさせない自然な表現に好感が持てる。設定では、24P/60Pの選択も可能。画面は小さいものの、毎秒24コマの映画作品をオリジナルに近い形で楽しめる。
また、BD-ROMのインタラクティブ機能である「BD-LIVE」や「BONUS VIEW」にも対応しており、BD挿入口の下にあるUSB端子にUSBメモリなどを接続すると、BD-LIVEコンテンツのキャッシュが可能になる。BDプレーヤーとしての機能は、必要十分といえそうだ。
録画機能については、R9000シリーズに準じたもの。チューナーは、地上デジタル放送が2基とBSデジタル/CS110度デジタルが2基(アナログ地上波も用意)で、録画中に裏番組を視聴できるが、W録の機能はない。
USBの外付けHDDは、最大8台まで登録でき、USBハブを介せば同時に4台まで接続・利用が可能だ。仮に4台すべてを2Tバイトにすると、総容量は8Tバイト。地上デジタル放送なら約852時間も録画できる計算になる。
もちろん、録画中の追っかけ再生、シリーズ番組の毎回予約「簡単連ドラ予約」、録画機能を利用して視聴中の番組を一時停止させるように使える「ちょっとタイム」、ニュース番組を定期的に録画しておき、いつでも最新のニュースを確認できる「今すぐニュース」といったREGZAならではの便利機能は健在だ。また、同社が提供する「テレビサーフモバイル」のサービスを利用すれば、PCや携帯電話からEメールで録画予約も行える。
REGZAといえば、日立製作所のWoooと並んで“録画テレビ”の先駆け的存在。録画スタイルは、基本的に“見たら消す”のシンプルな使い方で、PC周辺機器として比較的安価に手に入るUSB接続の外付けHDDを使える点も評価されている。
ただ、一方で進化を続けるBDレコーダーに慣れてくると、TS記録だけのREGZAはシンプルで使いやすい反面、機能的には物足りなく感じることも事実だ。2番組同時録画やAVC記録とはいわないが、同社製レコーダーで実現している自動チャプター機能などが利用できるとありがたい。
また、HDMI端子が1系統というのは少々いただけない。BDプレーヤーと録画機能を内蔵しているため、接続するのはゲーム機程度という判断かもしれないが、ゲーム機だって1種類ではないし、PCのデジタル接続やCATV STBといったニーズもある。長く使うテレビだからこそ、やはり3系統くらいはほしいところだ。
このように、いくつか注文したい部分はあるものの、26R1BDPは新基軸の製品に似合わない完成度を持っている。映像処理エンジンに「メタブレイン・プロ2」を採用していたり、自動画質調整機能の「おまかせドンピシャ高画質2」、超解像技術の「レゾリューションプラス2」など、上位モデルで培った機能をパーソナルテレビに惜しげもなく投入しているあたりも好感が持てる。7万円台という実売価格も合わせ、コストパフォーマンスは高い。
型番 | 32R1BDP | 26R1BDP |
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画面サイズ(解像度) | 32V型(1366×768ピクセル) | 26V型(1366×768ピクセル) |
チューナー | 地上デジタル×2、BSデジタル/CS110度×2、アナログ地上波 | |
HDMI入力 | HDMI 1.3a×1(InstaPort対応) | |
そのほか入出力端子 | D4入力×1、S2入力×1、コンポジットビデオ×2、音声入力×2、光デジタル音声出力×1、イーサネット端子×2(デジタル放送用、BD-LIVE専用)、USB端子×2(録画用、BD LIVE用) | |
外形寸法(幅×高さ×奥行き) | 805×590×255ミリ | 666×490×260ミリ |
重量 | 14.6キログラム | 10.5キログラム |
発売時期 | 2月中旬 | |
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