ボーズが6月12日に発売する「Lifestyle V35」は、小型のサテライトスピーカーとアンプ内蔵のメディアセンター、ウーファーのベースモジュールで構成されるホームシアターシステムだ。狭い部屋でも5.1chを構築できるコンパクトさと、広い部屋にも対応可能なパワフルさを併せ持ち、日本の住宅事情にもぴったりと合う。発売を前にボーズの視聴室を訪ねた。
Lifestyle V35は、2007年に発売された「Lifestyle V30」の後継機で、同社のラインアップ上は、DVDプレーヤーなどを内蔵しない“ソースレス型”の上位モデルと位置づけられる。さらに上のモデルはDVDプレーヤー内蔵の「Lifestyle 48 Series III」しか存在せず、現在では事実上のフラグシップと考えていい。なお、下位モデルの「Lifestyle V25/T20」も同時にリリースしており、すべて6月12日発売予定。各モデルの違いは下表の通りだ。
型番 | Lifestyle V35 | Lifestyle V25 | Lifestyle T20 |
---|---|---|---|
スピーカー | Jewel Cubeスピーカー | Direct/Reflectingスピーカー | |
専用iPodドック | ○(標準添付) | なし | |
FM/AMラジオ | ○ | なし | |
リモコン | 電波式(ディスプレイ付き) | 電波式(ディスプレイなし) | |
価格 | 39万9000円 | 29万9250円 | 24万6750円 |
発売日 | 6月12日 | ||
“Jewel Cube”(ジュエル・キューブ)と呼ばれる小さなサテライトスピーカーは、先代Lifestyle V30から継承したもの。強力なネオジウムマグネットを使用した50ミリドライバーを搭載しており、持ち上げると意外な重さに驚かされる。また上下のキューブは、それぞれの向きを変えることで直接音と間接音(壁の反射音)をコントロール。スピーカーのサイズからは想像しにくいほど広がりのある音を聴かせてくれる。
一方のベースモジュールは、ボーズお得意の“Acoustimass”(アクースティマス)技術を採用した新開発ウーファーだ。通常、スピーカーユニットはキャビネットに固定されるものだが、Acoustimass技術ではキャビネットの“中”にユニットを配置。空気に効率良く振動を伝えながら、ポートノイズやコンプレッション歪みを軽減するという。
外観が大きく変わったのは、メディアセンター部。緩やかな曲線を描くデザインで、一般的なAV機器とは違う印象を見る人に与える。「角のとれたエレガントなボディーは、従来のAV製品とは一線を画すもの。V35では、音響のパフォーマンスはもちろん、だれにでも使いやすいシンプルな操作性、インテリアに映えるデザインを目指した」(同社マーケティング部広報宣伝グループの清水将氏)。
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