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電球みたいなLED電球、「EVERLEDS」で劇的!模様替えパナソニックは“全方向”(2/2 ページ)

» 2011年05月02日 10時00分 公開
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 「配光角を広げるにはいろいろなアプローチの仕方があり、リフレクターを使う方式以外にもさまざまなやり方が検討されました。例えば、立体的にLEDを配置して発光部そのものをキューブ型にするという方法もあるのですが、それだとどうしても配光角は230〜260度くらいが限界でそれ以上は広がりません。当社としては、やはり電球と同じ300度を目標にしていたので、愚直に光線シミュレーションを積み重ね、最終的にダブルリフレクターを使う方式に決まりました」(鈴木氏)。さらにグローブも光の拡散性の高い樹脂グローブを採用し、配光角を広げるのに一役買っているという。

新型と従来型の違いは一目瞭然(りょうぜん)。カットモデルでは、2重の反射板と円周上に配置されたLED素子、中央の基板がみえる

 一方で、大きなリフレクターを搭載して配光角を広げた結果、グローブの面積が増えた分だけヒートシンクの面積が相対的に減ってしまうという問題も発生した。LEDは回路部分が熱くなるので、放熱性を高めなければならない。そこで全方向タイプでは、ヒートシンクを小型化しながらも従来と同じ放熱性を維持するため、従来はLEDモジュールが合った場所、つまり回路を中央部分の上部に配置している。「リフレクターの中が空洞にできたので、この中に回路を縦に配置しました。これによって、ヒートシンクを小さくしながらも従来と同じようにきっちり4万時間の長寿命を確保できます」(鈴木氏)。

リフレクターの内側に中空を作り、基板を配置した

 LED電球の形状そのものも従来タイプとは異なり、より白熱灯に近いフォルムとなっている。また、重量もグローブの素材がガラス製から樹脂製に変更されたおかげで、従来より軽量になった。“軽量・コンパクト”と“低発熱”は以前からもパナソニックのLED電球の特長だったが、それがさらにブラッシュアップされた。完成度の高い全方向タイプは、まさに“全方向”に魅力的なLED電球といえるだろう。

LED電球の明るさの基準が“ルーメン”に統一

 全方向タイプの登場により、ますます充実してきたパナソニックのLED電球だが、これだけ種類が豊富だと、どれを買ったらいいのか迷ってしまう人も多いのではないだろうか。ここでLED電球を選ぶ際に注意すべき点をいくつかご紹介しよう。

新製品のパッケージ

 多くの人がまず気になるのは、やはり電球の明るさだろう。LED電球のカタログを見ると、よく「〜形相当」「〜W相当」などと白熱灯の明るさを目安にして表記している場合が多い。しかし、この場合の明るさは“直下照度”を示しており、ランプ単体を裸で光らせたときに、ランプの真下で光を受けた面の明るさ(照度:ルクス)が記載された白熱灯と同じというだけ。このため、実際に製品を購入すると、期待していた明るさのイメージと食い違うケースが多かった。

 これでは問題があるということで、日本電球工業会は2010年7月にLED電球の明るさの基準を「ルーメン(lm)」という表記に統一した。ルーメンとは「全光束」を意味し、光源からすべての方向に発する光の総量を示している。LDA7L-Gは390ルーメン、LDA7D-Gは485ルーメンだ。

 ただし全光束が同じでも、照明器具の違いや、全方向タイプと従来タイプの違いなどにより、見え方が異なってくる。前述のように、全方向タイプは幅広く室内を照らす場合、従来タイプはダウンライトやスポットライトに使うと効果的だ。

 さらにもう1つ大事なのが光の色だ。パナソニックでは、さわやかな「昼光色」と落ち着いた「電球色」の2種類をラインアップしている。他社の場合、白色のLED電球は「昼白色」を採用しているメーカーが多いが、パナソニックは発売以来、一貫して「昼光色」にこだわっている。昼光色は昼白色に比べて太陽光線に近く、より屋外の光に近い色合いといえる。このような色の差にもぜひ注目したい。

1台で多彩なシーンを使い分けられるLEDシーリングライト

LEDシーリングライト「HH-LC700A」

 LED電球とともに見逃せないのが、5月下旬に発売される「HH-LC700A」だ。こちらは天井の引掛シーリングやローゼットに取り付けるタイプの“LEDシーリングライト”で、LED電球と同じように約4万時間の長寿命を実現している。電球形よりもさらに交換が面倒なシーリングライトにおいて、この寿命の長さは大きな魅力だろう。さらに、蛍光灯と違ってLEDは紫外線をほとんど放出しない特性があり、虫が近寄りにくく、掃除の手間が減ることも期待できる。

 メンテナンスの労力が省けるのはありがたいが、LEDシーリングライトでは配光・調色・調光の自由度が高いことも大きなメリットとなる。HH-LC700Aの場合、昼白色から電球色まで連続して調節できるため、昼はすっきりとした昼白色、夜は落ち着いた電球色と好みに応じて切り替えられる。来客時に雰囲気を変えたり、季節によって部屋の印象を変えたりする場合にも、この機能は役立つ。

 いちいち細かく調色や調光を設定するのは面倒だという人のために、リモコン操作で4つのパターンにワンタッチで切り替えられるのも便利だ。用意されているパターンは、部屋全体を照らす「普段」と勉強するのに十分な明るさがとれる「勉強」、天井や壁面に光を反射させてリラックスな雰囲気を作る「くつろぎ」、そして間接光でテレビ背面の壁面だけを照らす「シアター」の4種類だ。

LEDシーリングライトは、配光・調色・調光の自由度が高い。就寝前などは、明かりを落として「くつろぎ」の空間へ

 「現在、多くの住宅会社が提案しているのが、複数の明かりを組み合わせる“一室複数灯”です。リビングの一角に“明かりだまり”を作ったり、壁面に間接光を照らしたりして、さまざまなシーンを演出したいというニーズが増えてきたわけです。そのような多様なシーンの演出を、1台の照明器具ですべて可能にするのは今までは難しかったのですが、LEDの登場でそれが可能になりました。HH-LC700Aなら、1台でさまざまなシーンを使い分けることができます」(パナソニック商品グループの中島賢二氏)。

部屋全体を照らす「普段」(左)と勉強するのに十分な明るさがとれる「勉強」のあかり(右)。リモコンで簡単に選べる

天井や壁面に光を反射させてリラックスした雰囲気を作る「くつろぎ」(左)と間接光でテレビ背面の壁面だけを照らす「シアター」(右)

調光範囲が大幅に広がり消灯も可能に

 また、部屋の明るさをセンサーで検知して自動で調光する「エコナビ」という機能も搭載している。リモコンのエコナビボタンを押すと100%〜約5%の範囲で調光し、さらにもっと明るいときには消灯まで行われる。この進化したエコナビはHH-LC700Aの目玉ともいえる機能だ。

専用リモコン。各シーンボタンが大きく分かりやすい

 「蛍光灯シーリングライトにもエコナビが搭載されている機種はありますが、LEDシーリングライトはそれよりも調光範囲が大幅に広がっています。とくに消灯する機能はLEDならではの機能。蛍光灯では一度消灯すると再び点灯するときにパッと最大まで明るくなってしまいますが、LEDでは目に負担がかからないように少しずつ明るくすることができます。そういう意味では、HH-LC700AはLEDでないとできないことを実現した製品といえるでしょう」(中島氏)。

 付属の専用リモコンは、テーブルに立てることも可能な利便性の高いデザイン。エコナビボタンや調色ボタン、シーン切替ボタンなどが大きく、分かりやすく配置されている。さらにLEDの手元灯も内蔵されているため、夜中に暗闇の中で起きて操作する場合も安心だ。この手元灯には白色ではなく橙色が使われており、暗い中で点灯させた場合でも目に優しい。

 就寝後30分または60分後に自動的に消灯させる「おやすみタイマー」や、設定時刻になると点灯スイッチが自動的に入る「るすばんタイマー」といった機能も搭載されている。「るすばんタイマー」は長期旅行のときの空き巣対策にも使えるし、一人暮らしに不安を感じている人が、ほかに住んでいる人がいるかのように振る舞うこともできる。LED自体の魅力もさることながら、このような細かい便利機能も見逃せない。また、比較的価格の安い単色タイプのLEDシーリングライト「HH-LC700N」と「HH-LC600N」の発売も予定されている。


 全方向タイプのLED電球「LDA7L-G」と「LDA7D-G」は、従来のLED電球の概念をくつがえす“パナソニックならでは”の製品だ。またLEDシーリングライトの「HH-LC700A」は、蛍光灯では難しい多彩な機能を実現しつつ、パナソニックならではの使いやすさを両立させた。両製品の登場により、LED照明は適用範囲を大幅に広げるとともに、使いやすさという点でも新たな段階に突入したといえるだろう。


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