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ソニー、BDレコーダーにDLNAの放送転送機能などを追加ファームウェア更新で

» 2012年02月29日 20時06分 公開
[ITmedia]

 ソニーは2月29日、Blu-ray Discレコーダーのファームウェアアップデートを発表した。DLNA/DTCP-IPの「ソニールームリンク」でリアルタイム放送の転送が可能になるほか、リピート放送番組の「二度録り回避機能」、さらにUSB外付けHDDの連携機能向上など、大幅な機能アップとなる。

「BDZ-AX2700T」

おまかせ・まる録を賢くする「二度録り回避機能」

 「二度録り回避機能」は、スカパー!HDチューナー内蔵の「BDZ-SKP75」に採用されていた同名の機能を地デジ、BS、CS110度デジタル放送に拡大したもの。この機能が追加されることで、「x-おまかせ・まる録」「番組名予約」がより賢くなるという。

 例えばドラマの第1話を見た後でシリーズ予約にしたくなったとき、再放送を探し出して第1話を録画する。重複録画は避けるため、そのシリーズ番組をコンプリートしつつHDDをムダに圧迫することもない。なお、対象となるシリーズ番組は、「第2話」「♯2」など話数がタイトル情報として付与されているものとなる。アップデートの対象機種は、2011年に発売された同社製BDレコーダーすべて。

リアルタイムの放送転送に対応

 DLNAサーバで機能は、放送している番組(BDレコーダーが受信している番組)をリアルタイムで転送できるようになる。アップデートの対象機種は「BDZ-AX2700T」「BDZ-AT970T」「BDZ-AT950W」「BDZ-SKP75」「BDZ-AT770T」。クライアント側の動作確認機種は、BRAVIA、VAIO、プレイステーション3。

 なお、レコーダー側ですべてのチューナーユニットが録画に使用されていたり、1つ空いていても電源が入っている場合(視聴用に残りの1チューナーを使用中)などは転送できない。また、スカパー!HDの番組も対象外となる(SKP75の場合)。

外付けHDDへのムーブバックも可能に

 外付けHDD連携機能では、ダビング関係とスマートフォン操作の両方に機能が追加される。アップデートの対象機種は「BDZ-AX2700T」「BDZ-AT970T」「BDZ-AT950W」「BDZ-SKP75」。

 ダビング関係では、まず外付けHDDに録画した番組を、内蔵HDDを介さずに直接DVDやBDにダビングできるようになる。またBDから外付けHDDへのムーブバックにも対応する。一方のスマートフォン操作では、「CHAN-TORU」などを使って外付けHDDの操作が可能になる。例えば、録画先として外付けHDDを指定する録画指示、外付けHDD内の番組を整理(リスト閲覧、消去)、外付けHDDの残り録画容量の確認といった操作が可能になる予定だ。

 このほか、番組検索結果の表示で“番組名”ソートが可能になったり、市販ソフト(DVD/BD)の早送り/早戻し動作中の映像をより滑らかに表示するといった細かいアップデートも含まれている。新ファームウェアの配信期間は、3月28日から9月30日まで。放送波ダウンロードで実施する予定だ。

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