ソフトバンクモバイルは、BSデジタル放送の電波が「ULTRA SPEED」など同社のモバイルデータ通信サービスに影響を与えている問題を改めて告知した。
これは、2月20日から発射されているBSデジタル放送のBS21チャンネルと23チャンネルの放送用電波が、地上側の受信機器から漏れ出ることでデータ通信サービスと干渉してしまうというもの。影響を受けるのはソフトバンクモバイルの基地局と端末の双方で、データ通信サービスがつながらない、または通信スピードが遅くなるなどの状態が続く。
基地局に影響を与えるのは、BSアンテナに取り付けられたブースターなど屋外に設置された受信設備。屋外設置のブースターにDHマーク(デジタルハイビジョン受信マーク)が無い場合、放送波が漏れ出して基地局と端末の通信を妨げる可能性がある。該当する建物に対しては、ソフトバンクモバイルの調査員が順次訪問して対策を行う。費用はソフトバンク側が負担するが、交換するケーブルやコネクタなどは、建物や設備の所有者が負担する場合もあるという。
また端末に影響を与えるのは、未使用のまま壁面に取り付けられているプラグやシールドされていない同軸ケーブルなど。これらを取り外したり、交換することで、症状が改善する場合もある。同軸ケーブルについては、名称の末尾に「FB」とあるものが、衛星放送受信に適した製品で、さらにコネクタ一体型であると接続が簡単に行える。なお、室内配線の交換などはユーザーの負担となる。
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