シャープは4月13日、次世代の液晶パネルとして注目を集めている酸化物半導体(IGZO)採用の高解像度液晶パネルを公開した。シャープは亀山第2工場を中小型液晶パネル生産に移行するためラインの改修を進めてきたが、3月から生産をスタート。4月から本格生産に移行する。
IGZOは、In(インジウム)、Ga(ガリウム)、Zn(亜鉛)で構成する酸化物をTFT(薄膜トランジスタ)に用いた液晶。従来のアモルファスシリコンに比べて電子の移動速度が20〜50倍も早く、同じ駆動電力であれば小型化や高精細化が可能。また可視光を透過する薄膜となるため、バックライトの光を抑制して消費電力を下げることができる。またシャープでは、AQUOSシリーズに採用しているUV2A技術で培った光配向技術を活用し、IGZO液晶における表示品位を高めたという。
シャープでは、モバイル機器に加え、高精細のノートPC向けディスプレイや液晶モニターなど、幅広いアプリケーションに向けてIGZO液晶パネルを供給する構え。今回は32インチで3840×2160ピクセル(140ppi)の液晶モニター向けパネル、10インチで2560×1600ピクセル(300ppi)のノートPC向けパネル、そして7インチで800×1280ピクセル(217ppi)のタブレット向けパネルを公開した。
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