スタイルの通り、開放的な音。音場のスムーズな広がりは、一般的なオープンエアータイプよりも一段上を行くレベルだ。高域側の倍音成分のそろいの良さも、伸びやかさをさらに高めてくれている。また、軽量ボディーのイメージそのままの、テンポの良い軽快なサウンドもいい。おかげでグルーブ感も高く、リズミカルなサウンドが楽しめる。
低音は、量感こそしっかりと確保されているものの、軽めの音色であるため、人によっては少々ディープさが足りないと感じるかもしれない。とはいえ、それはあくまでも音色的な好みの範ちゅうの話。サウンドバランスとしては、なかなかに良好だし、サウンドクオリティー、とくに解像度感の高さやニュアンス表現の細やかさに関しては、さすが高級モデルと思えるレベルを確保している。
自宅で、長時間ヘッドフォンを使いたいという人には、ピッタリの製品だろう。金属フレームなどを採用して、もう少しマテリアル的な存在感を出してほしかった気もするが、この軽量さと、ノリの良い軽快なサウンドを前にすると、さまつな問題に思えるから面白い。どちらにしても、なかなか完成度の高い製品であることは確かだ。
| 音質評価 | |
|---|---|
| 解像度感 | (粗い−−−○−きめ細かい) |
| 空間表現 | (ナロー−−○−−ワイド) |
| 帯域バランス | (低域強調−−○−−フラット) |
| 音色傾向 | (迫力重視−○−−−質感重視) |
| 型番 | MDR-MA900 | MDR-MA500 | MDR-MA300 | MDR-MA100 | MDR-MA102TV |
|---|---|---|---|---|---|
| タイプ | フルオープンエア | オープンエア | |||
| ドライバー | 70ミリ(ネオジウム) | 40ミリ(ネオジウム) | 40ミリ | ||
| 再生周波数帯域 | 5〜4万Hz | 8〜2万5000Hz | 10〜2万4000Hz | 12〜2万2000Hz | |
| 感度 | 104dB/mW | 104dB/mW | 102dB/mW | 102dB/mW | 100dB/mW |
| インピーダンス | 12オーム | 40オーム | |||
| 重量 | 約195グラム | 約245グラム | 約190グラム | ||
| 備考 | アコースティックバスレンズインピーダンス整合回路搭載 | フレキシブルイヤーフィットメカニズム採用 | テレビ用派生モデル。ボリューム調整可能なリモコン付き5メートルコードが付属 | ||
| ケーブル | 片だし | 両だし | |||
| ケーブル長 | 3メートル | 2メートル | 5メートル | ||
| 実売想定価格 | 2万9500円 | 9500円 | 4700円 | 2350円 | 3500円 |
| 発売日 | 販売中 | ||||
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