CATV事業者向けの専門セミナー&展示会「ケーブルテレビコンベンション2012」が東京・大手町で7月18日、19日に開催された。パナソニック システムソリューションズ ジャパンは、今後投入する無線LAN内蔵STBやユニークなケーブルモデムを参考展示した。
同社のSTBは、Blu-ray Discドライブを搭載した高機能モデルから、視聴機能に絞ったエントリー機まで4タイプをラインアップしているが、このうちHDD内蔵の「TZ-HDW600」とUSB外付けHDD録画対応の「TZ-LS300」にWi-FI子機機能内蔵モデルの投入を検討している。WPSやAOSSをサポートしてネットワーク接続を容易にし、同社が進める「CATVユニバーサルポータル」(後述)やDLNA/DTCP-IPの利用を促進するのが狙い。展示会場には、お風呂テレビやスマートフォンも合わせて展示されていた。
さらにTZ-HDW600ラインでは、HDD容量の増加(500Gバイト〜1Tバイト)をはじめ、USB外付けHDDへの対応、H.264エンコーダー搭載による最大8倍の長時間録画機能、そしてネットワーク経由で外部機器に直接録画する機能なども追加する予定だという。
無線ルータを一体化したケーブルモデムも展示している。DLNAの「放送転送」に使うチューナーおよびH.264トランスコーダーを内蔵しており、スマートフォンやタブレット端末を使ってケーブルテレビをワイヤレス視聴できるという。
同軸ケーブルでネット接続とテレビ視聴の両方が行えるCATVのメリットを生かし、機器を一体化。同軸ケーブルを1本接続するだけの簡便さをアピールしていた(ACは別途必要)。製品化は未定ながら、ブラックとホワイトのカラーバリエーションを用意している。
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