ボーズは、東京・渋谷区のイベントスペース「代官山T-SITE GARDEN GALLERRY」で同社製品の特別体験イベント「Discovery Days by Bose」を7月26日から4日間限定で開催する。会場には13日に発表した「Bose VideoWave II entertainment system」も登場。一般公開に先立ち、報道関係者向けの内覧会でVideoWave IIを見てきた。
LEDバックライト搭載の液晶ディスプレイに音響システムを一体化したシアターシステム。昨年11月に発売された初代「VideoWave」との違いは、まず46V型と55V型の2サイズに増えたこと(従来は46V型のみ)。また両モデルともにトリム(フレーム部)にアルミニウムを用い、上下はアルマイト処理、左右はソフトタッチペイントで仕上げるなど外観の高級感を増した。タッチセンサー内蔵の電波式リモコン“「クリックパッドリモコン」は、従来のブラックからシルバーに色を変更している。
別体のコンソールは従来機からの変更はなし。デジタルチューナーは搭載せず、ドルビーTrueHDやDTS、MPEG-2 AACなどをサポート。4系統のHDMI入力に加え、2系統のコンポーネントや3系統のコンポジットといった映像入力を備えている。デジタル音声入力は光と同軸が各2系統。またiPod/iPhone専用ドックが付属しており、リビングオーディオとしても機能するという。
音響技術で知られるボーズが大画面テレビを開発した背景には、やはり音響技術があった。液晶パネルの背面という限られたスペースに、16個ものスピーカーユニットを配置し、同社が蓄積してきた音響技術でシアターサウンドを実現するのがVideoWaveシステムだ。
例えば、背面の中央部にある6つの小型ウーファーは、管共鳴の原理を応用した低音再生技術「ウェーブガイド・スピーカー・テクノロジー」により、量感のある低音を再生する。ウェーブガイドは、ボーズの代表的な製品である卓上サウンドシステム「Wave radio」などに採用されている。
また背面の上部には7つのスピーカーアレイがあり、その左右には「フェーズガイド・サウンド・ラジエーター技術」のユニットを配置した。フェーズガイドは、細長いスリットを持つ棒状のユニットにより、先端方向に極めて指向性の高い音を放出する、「いわば音のビームを放出するようなもの」(同社)。これを両サイドに設け、指向性の高い中高音を壁に反射させることで、音場をワイドにする。
さらに背面の底部にはセリフなどをクリアに再生するツィーターが1個。これらのユニットは独自のデジタルシグナルプロセッシングと連動し、ディスプレイの背面から音が出てくるとは思えない豊かな音場を作り出す。さらに音場設定システムの「ADAPTiQ」システムも合わせ、「どの製品よりボーズの技術が詰め込まれた製品だ」(同社)。
「Discovery Days by Bose」という名称の通り、今回は専門チャンネルの「ディスカバリーチャンネル」とボーズの共催イベントとなった。コンセプトは、「上質なコンテンツを上質な機器で」。ディスカバリーチャンネルのコンテンツをボーズのシステムで体験できる。
会場には、VideoWave IIのほかにも「MIE 2 mobile headset」や「Wave radio III」など、さまざまなボーズ製品を展示。また、ディスカバリーチャンネルは8月8日に発売するDVDボックス「サバイバルゲーム」のプロモーションを兼ね、会場で先行販売を行っていた。DVDボックスは、シーズン1全15話を収録して価格は1万3440円だ。
「Discovery Days by Bose」の開催期間は、7月26日(木)から29日(日)までの4日間。開場時間は10時〜19時となっている。
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