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番組間の音量差を抑える「ラウドネス運用」、民放連が10月スタートCMになっても大丈夫

» 2012年09月03日 21時12分 公開
[ITmedia]

 日本民間放送連盟は9月3日、音に関する新しい規準(ラウドネス)の運用を全国の民放テレビ各局で10月1日に開始すると発表した。番組間やチャンネル間の音量差が抑えられ、「より快適にテレビを楽しめる」(民放連)という。

 「ラウドネス」は、人が感じる音の大きさを数値で表す新基準。デジタル放送におけるラウドネスの測定方法や目標値は、ITU-R(国際電気通信連合・無線通信部門)で標準化されており、民放テレビ各局はCMを含む全ての放送番組で、この規準に準拠した番組制作および送出を行う。

ラウドネス測定は、人の感覚に近い音量を数値化し、管理/運用することを目的に規格化されたもの。2009年の番組を例にとると、番組間で大きな差があったという(出典:日本ポストプロダクション協会の資料)

 なお、NHK(日本放送協会)は2013年4月からテレビ番組制作にラウドネスによる音声レベル管理を導入することを表明しているほか、CM制作に携わる日本ポストプロダクション協会(JPPA)、日本広告業協会(JAAA)、日本アド・コンテンツ制作者連盟(JAC)の3団体もターゲットラウドネス値を順守していく方針を明らかにしている。

NHK放送技術研究所の一般公開(今年5月)で展示されたラウドネスメーター

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