セールス・オンデマンドは9月11日、米iRobotのロボット掃除機「ルンバ」の新製品「ルンバ600シリーズ」を発表した。10月19日から全国の家電量販店や指定通販会社、公式直販サイト「アイロボットストア」などで販売する。直販価格は4万9800円から。
また、ルンバシリーズの発売10周年を記念して、ルンバ630をベースにしたカラーバリエーションモデル「ルンバ10th Birthday限定モデル」も発売する。カラーはロイヤルブルー、オリエンタルグリーン、ディープレッド、パッションピンク、ラベンダー、シルバーブラウン、シャンパンゴールド、ターコイズブルーの8色。価格は通常モデルより2000円高い5万6800円となる。
来日したiRobotのCEO、Colin Angle(コリン・アングル)氏によると、ルンバ600シリーズは「ルンバ500シリーズ」(2007年発売)の後継機にあたり、基本的な掃除能力については昨年登場した上位モデル「ルンバ700シリーズ」と同等。各種センサーの情報を元に40以上の行動パターンから最適な動作を選択する「人工知能AWARE」をはじめ、バッテリー残量が少なくなると自動的に充電第へ戻る自動充電機能、掃除エリアを自由に設定できるバーチャルウォール機能などを備えつつ価格を抑えた。さらに、日本家屋の床やゴミ(ホコリ、髪の毛など)を考慮してメインブラシや吸引システムを改良しているという。
一方、フラグシップモデルの「ルンバ780」と比較すると、スケジュール機能や「ゴミフルサイン」、複数の部屋を順番に掃除させる「ライトハウス機能」などが省略されている。なお、ルンバ620とルンバ630の違いはカラーリングと付属品のみで、ルンバ630には2つのバーチャルウォールと交換用フィルターが付属する(620はバーチャルウォール×1)。
製品名称 | ルンバ630 | ルンバ620 |
---|---|---|
カラー | グレー(+限定モデル8色) | ホワイト |
バッテリー | 充電式ニッケル水素電池 | |
本体サイズ | 340(直径)×92(高さ)ミリ | |
本体重量 | 約3.7キログラム | |
集じん方式 | ダストビン式(紙パック不要) | |
付属品 | バーチャルウォール×2、交換用フィルター | バーチャルウォール×1 |
価格 | 5万4800円 | 4万9800円 |
セールス・オンデマンドによると、国内でも2002年に販売が開始されたルンバは、2012年8月現在で累計出荷台数が60万台を突破したという。同社の室崎肇副社長は、「3万円以上の掃除機では、2011年にロボット掃除機の割合が10%に達した。そのうち8割をルンバシリーズが占める」と胸を張った。また、今回の「ルンバ10th Birthdayプロジェクト」については、ルンバ600シリーズの発表を皮切りに、iRobotとの共同プロモーションやサポート・サービスの充実などを行っていく方針を明らかにした。「これもまだ、ごく一部。今後もさまざまな企画を行っていく」(同氏)。
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