ヤマハは3月14日、AVアンプの新製品として、5.1ch対応の「RX-V475」、および7.2chの「RX-V575」を発表した。いずれも192kHz/24bit対応ネットワークオーディオ再生に対応したほか、MHLやBluetoothオプションへの対応などスマートフォン連携も強化している。価格はRX-V475が5万2500円、RX-V575は6万3000円。いずれも4月上旬に発売する。
ディスクリート構成パワーアンプを搭載し、ネットワーク機能を強化したエントリーモデル。チャンネル数を除いて共通のプラットフォームを採用しており、下位モデルの「RX-V4××」ラインでもアップルの「AirPlay」やDLNA1.5準拠のネットワークオーディオ機能などに対応した。もちろん、「vTuner」によるインターネットラジオ、手持ちのスマホやタブレットでAVアンプを操作できるリモコンアプリ「AV CONTROLLER」もサポートしている。
一方、上位モデルのRX-V575は、7つのパワーアンプを生かして「Zone B」機能を搭載した上、サブウーファー出力も2系統備えた。さらに「基本設計は同じでも、音質チューニングは異なる。コンデンサーなどの細かいパーツを変更しており、聴き比べると“音がいい”と分かるはず」(ヤマハ)。もちろん、ヤマハ独自の音場創生技術「シネマDSP」や「YPAO」、シーン機能などは継承している。
DACチップはバーブラウン製。フロントUSB端子やネットワークを介して最大192kHz/24bitまでのハイレゾ音源再生が可能だ。フォーマットはWAVおよびFLACをサポートする。このほか、MP3、WMA、MPEG-4 AACの再生も可能になっている。
HDMI入力は従来機より1つ増えて5系統となり、4Kパススルーをサポート。このうち背面の1系統がMHL(Mobile High-Difinition Link)対応となり、対応するスマートフォンなどと接続すれば、最大1080/60pの映像と7.1chまでのリニアPCM音声を伝送できる。
また、専用オプションとして、Bluetoothレシーバーユニット「YBA-11」を同日リリースした。YBA-11は、Bluetooth 2.1+EDR Class 2に準拠(プロファイルはA2DP)した外付けユニットで、電源はAVアンプ背面のUSB端子から供給する仕組み。オーディオコーデックはSBCとaptXをサポートしており、aptX対応のポータブルプレーヤーなどと組み合わせれば、ワイヤレス伝送時の音質向上と遅延の抑制が期待できる。
またYBA-11は音声出力として同軸デジタルを採用している点も特長。「アンプ側のDACを使うことで、精度の高いDA変換が可能になる。アンプのグレードが上がれば音質的にも有利」(ヤマハ)。なお、発売はAVアンプから少し遅れて5月を予定している。価格は8400円。
製品名 | RX-V475 | RX-V575 |
---|---|---|
アンプ | 定格80ワット×5ch | 定格80ワット×7ch |
AirPlay | ○ | |
DLNA 1.5 | ○ | |
HDMI入力 | 5(うち背面1系統がMHL対応) | |
Zone B | ○ | |
外形寸法 | 435(幅)×161(高さ)×315(奥行き)ミリ | |
重量 | 8.1キログラム | 8.2キログラム |
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