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NHK、Hybridcastのサービス拡充に向け総務省に認可申請ソチ五輪のライブストリーミングも

» 2013年09月24日 20時55分 公開
[ITmedia]

 NHKは9月25日、「NHK Hybridcast」のサービス拡充に向けた検証を行うため、総務省に認可申請を行った。インターネットを介した「時差再生」や「マルチビュー」など6つのサービスが含まれている。また同時に、ソチ五輪におけるライブストリーミングサービスについても認可申請を行った。

NHK Hybridcastの画面イメージ

 NHKでは、9月2日から放送通信連携サービス「NHK Hybridcast」を展開しているが、現状は「第1段階のサービス」(同協会)。今後、より高度なコンテンツを開発するにあたり、サービスの設計面、演出面、技術面といった視点から検証を行う。

 認可を申請した新サービスは6種類ある。まず「時差再生」は、放送中の番組について、さかのぼって視聴できる映像をインターネット経由で提供するというもの。ソチ五輪における競技中継を想定している。

 「マルチビュー」は、放送のために撮影している複数のカメラからの映像をネット経由で一般に提供するサービス。スポーツやステージ番組において、特定の位置や選手・出演者に固定した映像を提供する方針だ。「ハイライト視聴」は、スポーツ中継のハイライト動画などを番組の終了前にインターネットを通じて提供するもの。「番組参加」は、視聴者が番組に参加したり、意見を投稿するのに必要なフォームや付随情報をインターネット上で提供するためのサービスだ。

 番組の進行に合わせ、キーワード解説や地図などの関連情報を提供する「番組関連情報」は、紀行番組での地図表示、将棋の棋譜データ表示といった用途を想定している。「アーカイブス動画クリップ」は、放送中番組を契機としたレコメンド機能や検索機能を活用し、過去に放送した番組の動画クリップなどを提供するという。NHKでは、認可後にこれら6つのサービスを順次スタートし、平成26年度末まで実施する計画だ。

Hybridcastの仕組み

 一方のソチ五輪におけるライブストリーミング・サービスは、前回のロンドン五輪と同様、生中継映像をPC向けに配信。放送の生中継には含まれない一部競技種目も対象とする点も前回と同じ。時差再生も可能だという。

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