全体のサイズを決める際、ベンチマークにしたのは「MacBook Pro」などアップル製品に付属するACアダプターだった。これは、アップルがデジタルガジェットのトレンドを作り、他社が追随するケースが多いため。「MacBook ProのACアダプターでも4つ並べられる。でも大きさを感じさせないデザインを目指した」。
なだらかな曲線を描くカバーは、難燃ABS製。上部と底部に穴を設け、太いケーブルは下から、ポータブル機器の充電器などの細いケーブルを上から引き出すシカケだ。また上部にはくぼみを設け、充電中のスマートフォンなどを置けるようにした。なお、カバーは塗装などを行わず、素材そのものの白を磨いてツヤを出した。これは「iPhone 3GS」のホワイトなどと同じ手法だ。
そのカバーを開けると、回路の入った“島”があり、そこに電源ポートが並んでいる。ポート同士の間隔はさほど広くはないが、島が扇状になっているため、大きめのACアダプターも接続できそう。それぞれの電源ポートは、すべてスマートフォンやタブレットのアプリからオン/オフ操作が可能。さらに「ポート7」と「ポート8」に調光対応の照明器具を接続すると、アプリ上で明るさの調節が行える。
「おしゃれな間接照明を部屋に置いても、ついつい面倒でスイッチを入れに行かない人も多い。OTTOにつなげば、オン/オフと調光をソファーに座ったまま、手元のスマホで行える」(同社)。
アプリ上では、各ポートにアイコン(6種類)を割り当て、自由に名称を付けて管理できる。またタイマー機能も搭載しており、電源ポートごとに指定した時間や曜日で電源のオン/オフが可能だ。調光機能はスライドバースタイルで、指でなぞって調節。さらにキャンドルライトのように不規則に照度を変える機能により、温かな雰囲気を作り出せるという。
内蔵の無線LAN(IEEE 802.11b/g/n)で宅内の無線ルータと接続すれば、宅内からの操作はもとより、同社が提供するサーバを介してインターネット経由の操作も可能。外出先から自宅の電源状況を確認し、リモート操作で電源のオン/オフが行える。例えば長期で家を空ける際、電灯をつけて“居るふり防犯”といった使い方も可能だ。
なお、各ポートの通電状況はリアルタイムでアプリ上に反映されるため、複数のスマートフォンからの操作にも対応できるという。また、宅内に複数のOTTOがある場合も1つのアプリでOTTOを切り替えながら操作が可能になっている。
OTTOの価格は2万3800円(直販価格)。11月27日から同社直販サイト「Cerevo Store」で事前予約の受付を開始した。また2014年1〜2月には家電量販店などでの一般販売も開始する予定だ。
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