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キャロットワン、セパレート式の真空管アンプパッケージ「Tube P.P」を発売30セット限定のスペシャルモデルも

» 2013年12月18日 20時22分 公開
[ITmedia]

 ユキムは、イタリアのオーディオブランド「Carrot One」(キャロットワン)のセパレートアンプパッケージ「Tube P.P」を12月20日に発売する。また、それを記念して日本限定のスペシャルパッケージも用意した。

「Tube P.P」

 キャロットワンは、2010年に登場した初号機「ERNESTOLO」の時からプリアンプ部とパワーアンプ部を分離したデザインで、もともとセパレート式の設計思想を持っていた。それが「いよいよ本格的な姿になって登場する」(ユキム)。

 Tube P.Pは、既発売の真空管ヘッドフォン/プリアンプ「FABRIZIOLO」と、新開発のパワーアンプ「DIEGOLO」を組み合わせたもの。セパレート化により、相互のノイズ干渉を防ぎつつ、それぞれに安定した電源を供給できる。また、プリ部とパワーアンプの間のケーブルを交換して音の違いを楽しめるのもセパレート式ならではという。

 新登場のパワーアンプは、トライパスの「TA2024」ICを採用したClass Tアンプだ。入力端子は3.5ミリステレオミニのみのシンプルな仕様で、出力は各チャンネル12ワット(4オーム時)となっている。また、スピーカー端子部を別体とし、有線LANと同じRJ45端子で接続する構造になっている点もユニーク。「LANケーブルの長さをお好みで選ぶことにより、設置の自由度を高めることができる」(ユキム)。

スピーカー端子部を別体とし、有線LANと同じRJ45端子で接続する構造

 本体部のサイズは67(幅)×27(高さ)×118(奥行き)ミリ。別体スピーカー端子部のサイズは67(幅)×27(高さ)×41(奥行き)ミリ。電源にはACアダプターを使用する。

限定30台のスペシャルチューニングモデル「Tube P.P Lim」

 また、Tube P.Pの発売を記念して、希少価値の高い真空管を使用した日本限定バージョン「Tube P.P Lim」を30セットだけ販売することも発表している。

「Tube P.P Lim」

 Tube P.P Limでは、「FABRIZIOLO」にMullard製の真空管「ECC82」を用いたほか、低ひずみ/低ノイズが特長のナショナルセミコンダクター製オペアンプ「LME49990」を2基搭載。さらにリングプレート部に「FABRIZIOLO La Serie Limitata Mullard ECC82 Great Britain」の文字とシリアルナンバーが刻印される。付属品として独AVINITY製の3.5ミリー3.5ミリケーブル(非売品)を同梱(どうこん)する。

 価格はいずれもオープンプライス。店頭では通常モデル「Tube P.P」が5万9800円前後、限定モデル「Tube P.P Lim」は7万9800円前後になる見込みだ。

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