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全ての世代にハイレゾを! オーディオ業界のあの手、この手オーディオ&ホームシアター展(1/2 ページ)

» 2014年10月20日 11時08分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 日本オーディオ協会主催の「オーディオ&ホームシアター展2014」が10月17日から19日まで開催された。今年はDolby AtmosやNHKのスーパーハイビジョンなどAV系の話題も少なくはないが、やはりメインは“ハイレゾ”。ハイレゾをフックに最新オーディオ機器に興味を持ってもらおうと、業界をあげて取り組んでいる様子が随所でうかがえた。

1階の「ハイレゾで楽しむネットワークオーディオ」コーナー。ネットワークオーディオだけでなくUSB-DAC搭載ヘッドフォンアンプなども並べられ、比較的若い層が聞き入っていた


 まず若い人たちに対しては、比較的安価にシステムをそろえられる専用プレーヤーやUSB-DAC搭載ヘッドフォンアンプに高級イヤフォン/ヘッドフォンの組み合わせをアピール。1階のテーマ展示ではUSB-DAC搭載ヘッドフォンアンプをずらりと並べ、ソニーブースでは発表したばかりのハイレゾウォークマン低価格モデル「Aシリーズ」を中心に、音楽ジャンルごとのハイレゾ音源を訴求していた。J-POPから1980年代〜90年代の懐メロ、アニソン、洋楽などの試聴コーナーを設け、ハイレゾ音源の幅が広がっていることを示す。

ウォークマンにハイレゾ対応ヘッドフォンという手軽なシステムを訴求

 またイベントのオープニングをかざったパイオニアの新製品発表会では、Ustreamとニコニコ生放送でライブ中継するという同社初の試みも行われた。登場した新製品「XPA-700」も“後発ならでは”の特徴を持つヘッドフォンアンプに仕上げられ、オーディオファンのみならず、アニメやミリタリー系ファンにも訴求できそう。一方、ティアックブースではポータブルヘッドフォンアンプにハイレゾプレーヤー機能を組み込んだ「HA-P90SD」を参考展示するなど、“1クラス上”の音を求めるユーザー層の取り込みを狙う。

 イヤフォンも高級志向の高まりを受けて、JVCが「ウッドシリーズ」のプレミアムモデルを参考展示。現在のトップモデル「HA-FX850」の上に位置づけられるモデルで、デザインはほぼ共通ながらブラックになった木製ハウジングが特徴で、HA-FX850同様リケーブルにも対応する。

JVCケンウッドブース。Kシリーズなどに加え、ウッドシリーズイヤフォンの最上位モデルを参考展示した

 ファイナルオーディオデザインは、フルレンジのバランスド・アーマチュア型ドライバーを搭載した「Heaven VII/VIII」を参考展示。ステンレスを1200度に熱して成型するメタルインジェクションモールディングという手法で作られたボディーに金メッキを施すなど、見た目にも高級感を持たせた。12月に発売する予定だ。

「Heaven VII」は6万円前後(左)、「Heaven VIII」(右)は7万円前後で12月初旬に発売予定。外観のほか、ポートを含むドライバーのチューニングが異なる。また直販限定モデルとして「Heaven VII」をマットブラックに塗装したバージョンも用意する(右)

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