10月17日に開幕した「オーディオ&ホームシアター展2014」。オンキヨーブースの一角にNASで有名なQNAPが新開発のオーディオ用NASを展示していた。ハイレゾ音源配信サイトの「e-onkyo music」と連動し、ハイレゾ音源を手軽に楽しめる仕組みを用意したという。
QNAPは、2004年に台湾で創業し、NASやビデオレコーダー製品で世界的に知られるまでになった。とくに業務用途で培われたNASの静音性や信頼性の高さでオーディオファンにも注目され、ネットワークオーディオ再生のストレージとして愛用者も多い。最近は他メーカーからオーディオ用に開発されたNASも登場して相対的に注目度が下がっていたものの、ここへきてオーディオ用途にも本腰を入れてきた。
試作機は「HS-210」というファンレスの静音NASをベースに開発されたもの。横長の筐体(きょうたい)には、2つの3.5インチHDDベイを備えており、常時ミラーリングを行う。仮にトラブルが発生したときにも、フロントパネルを外してトレイごとHDDを引き出せる仕組みになっている。
またオンキヨーが開発に協力してハイレゾ音源配信サイト「e-onkyo music」からの「ダウンローダー機能」を備えた。合わせてオンキヨーは「e-onkyo music」のスマートフォン対応を実施。例えば「外出先でハイレゾ音源を購入して聞いたとする。同時に家では購入した楽曲をNASが自動的にダウンロードしておいてくれる。PCを使う必要もなく、家に帰ればすぐに購入した楽曲をオーディオシステムで聴くことができる」という仕組みだ。ハイレゾ音源の選択や購入がより手軽に行えるようになる。
「容量の大きなハイレゾ音源は、手持ちの楽曲が増えてくるとスマートフォンで持ちあるくことは難しい。NASと連携することで容量の問題を解決し、また使い勝手も向上させることができる」(QNAP)。
容量や価格は未定だが、製品の発売は年内を見込んでいるという。ダブルブランドではなく、あくまでQNAP製品となるが、販売はオンキヨーマーケティングが担当する予定だ。
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