シャープは2月10日、「ヘルシオ ジュースプレッソ」の新製品「EJ-CF10A」および「EJ-ST1」を発表した。上位機の「EJ-CF10A」は、新たに凍らせた食材を使ってフローズンデザートやフローズンサラダを作れるようになった。価格はオープンプライスで、4月1日に発売する。店頭では「EJ-CF10A」が3万7000円前後、「EJ-ST1」は3万3000円前後(税別)になる見込みだ。
「ヘルシオ ジュースプレッソ」は、スクリューが低速回転してゆっくりと食材を押しつぶす、“スロージューサー”の一種だ。高速でかき混ぜる従来のジューサー(高速遠心分離方式)に比べ、食材の持つ栄養成分が壊れにくく、また酸化しにくいのが特長になる。
「高速ジューサーは毎分1万回転前後の高速で回るため、空気が混入して酸化しやすい。しかし、毎分32回転という低速で回るスロージューサーにはそれがない。また、抗酸化物質のポリフェノールやビタミンC、ペクチン(水溶性食物繊維)なども残りやすい」。
とくにコレステロールを低下させる作用があるといわれるペクチンについては、トマト100グラムを絞った場合で高速ジューサーの約2倍の残存量を誇る。
従来機との大きな違いは、スクリュー部からフィルターが取り外せる“分離型”とし、使用後のお手入れを容易にしたこと。食器洗乾燥機による洗浄も可能だ。
さらに分離したフィルターを専用のアタッチメントに交換することで、フローズンデザートやフローズンサラダを作る機能を追加。冷凍した果物や野菜を使い、素材を丸ごと味わえるという。
例えばジュースにすると苦みや“えぐ味”を感じやすいブロッコリーやほうれん草などの野菜でも、フローズンサラダにすれば、夏にうれしい冷たい前菜に早変わり。また、凍らせた豆乳と小豆の缶詰を組み合わせると、粘りのある新食感デザートが完成。もちろん、ジュースとフローズンデザートを組み合わせたフルーツフロートもジュースプレッソ1台で作れる。
シャープが“フローズン”に着目したのは、スムージーの流行なども影響してか、「近年、スーパーなどの冷凍食品売り場で、果物や野菜の種類が増えている」からだ。「食材のインフラに変化が起きている。それを活用したい」(同社)。
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