公式サイトで「プロジェクトB」と銘打ったティーザーサイトを開設していたタカラトミー。世界展開をにおわせていたことで注目を集めていたが、4月15日の新商品発表会でついにその全貌が明らかになった。
タカラトミー代表取締役副社長兼COOのハロルド・ジョージ・メイ氏が「タカラトミーが長年追い求めてきた理想の玩具に極限まで近づいたものだ」と胸を張る新商品は次世代ベーゴマ「ベイブレード」の最新作「ベイブレードバースト」。メイ氏は「まさにアナログとデジタルの融合した姿であり、言葉の壁を超えて世界的に展開していける商品となった」と語った。
1999年から展開していた対戦型玩具のベイブレードは、パーツの付け替えによる改造の楽しさや、専用機器を使って誰でも簡単にコマを回せる手軽さが特徴で、世界80以上の国と地域で累計出荷数3億5000万個、累計売上3650億円を超える同社の人気商品だ。2008年の第2世代から7年の歳月を経て登場した第3世代のベイブレードバーストはどのような進化を遂げたのか。その魅力を登壇者の言葉と実機(試作機)を交えてじっくりとお伝えしたい。
ベイブレードバーストの特徴は主に2つ。1つ目は、名前にもある「バースト(破壊)ギミック」の追加で、相手のコマに自分のコマをぶつけてバラバラに破壊できるようになった。
これまでのベイブレードの勝ち方は、ベーゴマと同様に「1.相手より長く回る」「2.相手のコマを場外にはじく」の2パターンしかなかったが、これにより、相手のコマをバースト(破壊)して勝つことができる。第1世代からベイブレードを担当してきた高岡悠人氏は、「これまではシュート(コマを回すこと)した瞬間に勝負が決まってしまうことがあったが、バーストギミックを追加したことで一発逆転が可能になり、より勝負が白熱するようになった」と説明する。担当者によると、「これまでのモデルはネジでがっちり固定していた」が、新商品は力を入れずに簡単にパーツの付け替えができるようになっている。
ベイブレードはモデル別に攻撃が得意な「アタックタイプ」、重量ボディで安定感のある「ディフェンスタイプ」、遠心力でより長く回れる「スタミナタイプ」など、それぞれに得手不得手がある三すくみのじゃんけん構造になっているのが特徴で、ベイブレードバーストでもモデルごとにバーストのしやすさが異なる。従来モデルでも各パーツの組み合わせは10万通りを超えていたが、バースト要素が加わったことでより戦略性とカスタマイズの自由度が向上した。
第2世代のベイブレードは4〜5層からなる金属ボディだったが、ベイブレードバーストは3層のパーツで構成され、表面部分はプラスチック素材を採用した。本体サイズは45(幅)×30(高さ)×45(奥行き)ミリ。
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