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» 2015年05月18日 12時30分 公開

春のヘッドフォン祭2015:あの注目機種はどんな音?――ファイナルの63万円超弩級モデルやゼンハイザー新密閉型を聴いてきた (3/7)

[山本敦,ITmedia]

Dnote採用のハイコストパフォーマンス・フルデジタルヘッドフォン

 大阪に拠点を構えるサトレックスは、Trigence Semiconductorの「Dnote」というデジタル音声処理技術を採用するフルデジタル伝送対応のヘッドフォン「DH291-D1」を展示していた。

サトレックスのフルデジタルヘッドフォン「DH291-D1」

 Dnote採用のフルデジタルヘッドフォンといえば、オーディオテクニカの「ATH-DN1000USB」の名が広く通っていると思うが、サトレックスの「DH291-D1」は同じDnoteの技術を採用しながら、本体の軽量化・コンパクト化を図って、ポータブルユースも視野に入れたヘッドフォンだ。ヘッドフォン側の端子はmicroUSBになっていて、本体に付属してくる2本のケーブルは、片方がPC接続用のUSB-type A、もう片方がAndroid系のスマホやタブレットとの接続を想定したUSB micro-Bタイプとなっている。両端がmicroUSB端子になっているケーブルを使うことで、モバイル機器からヘッドフォンにバスパワー給電しながら、モバイルを中心としたアウトドアユースでも楽しめる点が本機ならではだ。ハイレゾは最大96kHz/24bitをサポートしている。再生周波数帯域は5Hz〜45kHz。生産はメイド・イン・ジャパンにこだわる。

モバイル端末と直接デジタル接続ができる

 会場に展示された実機では、デモ用として用意されていたPCと接続してハイレゾ音源による試聴が行えた。その音はまさにフルデジタルならではと言えるもので、豊かな解像表現力と張り詰めたような空気感の再現を特徴としていた。オーケストラの音源などは、演奏の隅々まで視野が広がり、楽器の音の定位が極めて明瞭だ。通常のアナログヘッドフォンとは明らかにベクトルが異なっている。本体が約170グラムと非常に軽量なのも良い。発売時期は7月を予定しているが、2万4800円という価格設定も面白い。手軽にフルデジタルのサウンドを、アウトドアでも楽しめるヘッドフォンとして注目に値するのではないだろうか。

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