日立アプライアンスは6月18日、サイクロン式クリーナー「パワーブーストサイクロン」(CV-SC700)を発表した。強い吸引力と軽い操作性を両立したという新開発のヘッドが特徴。7月18日にオープンプライスで発売する。店頭では8万円前後になる見込みだ。
新ヘッドは、ヘッドの底面に2重の壁を設けて床との気密性を高め、吸い込み時の圧力をアップ。ただし、そのままではヘッドが床にはりついて動かしにくくなってしまうため、上部に空気の取り入れ口を設けた。取り込んだ空気を床面に吹き付け、高い吸引力と軽い操作性を両立したという。
ヘッド内部の吸い込む力は、従来機に比べて約1.5倍(=気圧が下がった)。またブラシをモーターで駆動する“自走式”のため、誰でも軽々と動かせる。同社ではこれを「ジェット吸引スマートヘッド」と呼ぶ。
一方、本体には小型軽量ながらもハイパワーモーターを搭載。羽根の角度を新設計したインペラー(回転翼)や集じん部の構造見直しなどにより、吸い込み仕事率で従来機よりも10ワット高い430ワットに向上させた。また排気性能についても「0.3〜10マイクロメートルの排出じんあい量の測定において、99.999%という高い捕集率を計測した」としている。
本体重量は3.6キログラム。ディープレッドとディープシャンパンの2色をラインアップしている。
また同日、サイクロン式クリーナー「2段ブーストサイクロン」(小型軽量タイプ)や紙パック掃除機の最上位機「かるパック」もモデルチェンジした。
「かるパック」では、本体に軽量素材のカーボンライトを採用したほか、小型軽量ファンモーターの採用などにより、本体重量を従来機の3.7キロから2.4キロにまで減らした。また上位機の「CV-PC30」は業界最高の吸い込み仕事率680ワットを実現している。
2段ブーストサイクロンの2機種は8月8日に発売予定。価格はすべてオープンで、実売想定価格は「CV-SC100」が4万円前後、「CV-SC90」は3万円前後。一方の「かるパック」は2機種をラインアップ。上位機の「CV-PC500」は9月中旬発売で6万5000円前後、「CB-PC30」は7月18日発売で5万5000円前後になる見込みだ。
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