アユートは8月18日、Astell&Kernブランドの新製品情報として、テスラテクノロジーを採用した世界初のカナル型イヤフォン「AK T8iE」の情報を明らかにした。9月4日〜9日までベルリンで開催される「IFA 2015」で公開される予定。日本国内での発売時期や製品詳細は未定だ。
独beyerdynamic(ベイヤーダイナミック)とのコラボレーションモデル。ドイツ、ハイルブロンにあるbeyerdynamicの本社で設計・開発され、製造もすべてドイツで行われる。
11ミリ径のシングルテスラドライバーを搭載。1テスラ(1万ガウス)を超える強力な磁束密度により、「全ての帯域においてニュートラルで正確なサウンドを実現。そして多くのイヤフォンで難しいとされる、厚みのある低域再生と洗練された高域再生も可能にする」という。
ハウジングは、楕円(だえん)の甲介型で肌にやさしくグリップしやすいというクロム合金を用いた。また、専用開発のシリコン製イヤーチップは5つのサイズを用意。装着時にねじ込むタイプでフィット感を高めている。さらに、インイヤーモニターのような後ろから耳の上にかける装着方法を採用。安定感とフィット感を増し、落下と圧迫を防止するという。コンプライ(S/M/Lサイズ)も同梱(どうこん)する。
ケーブルは、2.5ミリ4極バランスと3.5ミリケーブルを付属。ケブラー素材で強化された着脱式だ。
beyerdynamic CEOのヴォルフガング・ルックハルト氏はテスラドライバーについて、BAドライバー搭載のイヤフォンに対して「帯域ごとに異なるドライバーを使用せずに深い低音から最も高い高音域まで、ワイドレンジ再生が可能。その上、われわれのテスラトランスデューサーは、非常に高効率」とコメントしている。また両社のコラボレーションは今後も継続すると表明。9月26日と27日に独エッセンで開催される「CanJam EUROPE」に他の製品も出品することを明らかにした。
一方、韓国iriverのCEO、ヘンリー・パーク氏は、「AK T8iE」の開発にあたりサウンドチューニングで同社の「AK380」をリファレンスプレーヤーにしたことを明らかにしたうえで、「ヘッドフォンとミュージックプレーヤーの接続でこれよりよい接続は存在しない」としている。
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