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進化したクラスDアンプ採用、デノンからデスクトップサイズのネットワークレシーバー「DRA-100」登場

» 2015年09月04日 11時00分 公開
[ITmedia]

 D&Mホールディングスは9月4日、Hi-Fiネットワークレシーバー「DRA-100」を発表した。さまざまなネットワーク機器と接続し、PCやスマートフォンから手軽に音楽を再生できるアンプ内蔵の一体型オーディオ。価格はオープンで、実売想定価格は11万円(税別)。10月中旬に発売する。

photo Hi-Fiネットワークレシーバー「DRA-100」

 DLNA 1.5準拠のネットワークオーディオプレイヤー機能を搭載し、Wi-Fiや有線LANを介して最大192kHz/24bitのリニアPCMや5.6MHzまでのDSDを再生できる。DSD、WAV、FLAC、AIFF、ALACについてはギャップレス再生もサポートしており、クラシック音楽やライブ盤を聞いても曲間で音が途切れることがない。アップルのAirPlayやインターネットラジオにも対応している。

 Bluetooth/NFCも内蔵。スマートフォンやタブレット内の楽曲もワイヤレスで再生できる。A2DP接続時のコーデックは標準的なSBCに加えてAACもサポート。NFCはフロントパネルに搭載しており、対応機器をタッチするだけでペアリングや接続が行える。

 外観は2014年12月に発表したUSB DAC搭載の小型プリメインアンプ「PMA-50」のシンプルなデザインを継承し、統一感を出した。アンプ部には高速かつ精度の高いデジタル・フィードバック・ループを用いて音質を向上させたクラスDアンプ、英CSRのDDFA(Direct Digital Feedback Amplifier)テクノロジーを「PMA-50」から継承。出力段のパワーMOS-FETの前段にゲートドライバーを追加して瞬時電流供給能力が上がったことで、スピーカー駆動力もアップしたという。パワーサプライもよりパワフルなサウンドを実現できるよう改良している。アンプ部の定格出力は、35ワット+35ワット(8オーム/1kHz/THD 0.01%)、70ワット+70ワット(4オーム/1kHz/THD 0.01%)。

photo 新開発のパワーサプライ

 ビット拡張&データ補完技術の「Advanced AL32 Processing」や「DACマスター・クロック・デザイン」などデノンの独自技術も引き続き搭載。モジュール付近にクロックを設置してジッターを低減している。

 ヘッドフォンアンプにも注力した。スピーカー出力用のパワーアンプとは別に専用アンプを搭載しており、電圧増幅段にハイスピードでノイズを抑えたオペアンプを、出力バッファーにはディスクリート回路を採用。3段階のゲイン切り替え機能も用意している。

 音声入力端子は、USB(Type B)×1、光デジタル×2、同軸デジタル×1、アナログ×2を搭載。音声出力端子は、スピーカー端子、6.3ミリ標準ヘッドフォン端子×1とサブウーファープリアウト×1を備える。

photo 正面
photo 背面。無線LANはIEEE 802.11b/g/nをサポート

 本体サイズは280(幅)×104(奥行き)×337(高さ)ミリ、重量は4.8キロ。リモコン、単四乾電池2本、Bluetooth/Wi-Fiアンテナ×2、電源ケーブルが付属する。

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