薄型テレビは、デザイン上の制約からスピーカーが下向きに付いていることが多い。筆者が2011年に購入した薄型テレビ(という名のモニター)も例外ではない。
下向きスピーカーはテレビの薄型化に有利な反面、音がこもったり届きづらかったりするという欠点もある。ニュースのアナウンスやドキュメンタリーのナレーションを聞き逃してしまう――その原因がスピーカーの“向き”であるとしたら、スピーカー外付けするのも立派な解決策の1つとなり得る。
東和電子(Olasonic、オラソニック)のテレビ用高音質スピーカー「TW-D77OPT」は「テレビの音声を前に出したい!」というニーズにずばり応える一品だ。
TW-D77OPTは、スピーカー本体とアンプ部が分離している。スピーカーとアンプの接続は2.5mm/2極のケーブルで行うようになっており、ケーブルの「皮むき」をする必要がなく、簡単に接続できる。
アンプの音声入力は、角形の光デジタル入力と2.5mm/2極のアナログ入力の2系統を備えている。両者はアンプ部で入力切り替えができるようになっている。
何よりうれしいのは、接続に必要なケーブルを全て同梱していることだ。TW-D77OPTさえ手に入れれば、基本的に追加でケーブルを購入する必要はない。箱を1つ持ち帰れば、すぐにセットアップできる気軽さはうれしい。
アンプ部は106(幅)×180(高さ)×39(奥行き)mmで、やや縦長となっている。右側面にはアナログ音声入力端子とヘッドフォン出力端子(いずれも2.5mm/2極)が備わる。大きめの薄型テレビでは、ヘッドフォン出力端子が手の届きにくい場所にあることが珍しくない。アンプ部を置く場所を工夫すれば、イヤフォン・ヘッドフォンの接続もしやすくなる。
電源のオン/オフ、ボリュームの増減、入力切り替えについてはアンプ部で操作できるが、低音ブーストやミュート(消音)など一部操作については同梱の赤外線リモコンでのみ行える。
先代の「TW-D7OPT」(参考記事)と比較すると、アンプ部の操作パネルが日本語化されて操作しやすくなった。一方、リモコンには日本語表記はない。そんなに難しい表現ではない上、取扱説明書を合わせて読めば問題はない。
光デジタル入力を使うと、出力機器のオン/オフ(厳密には光信号のオン/オフ)とアンプの電源のオン/オフを連動できる。テレビとアンプの電源を別々に操作しなくて済むのは非常に利便性が高い。連動のオン/オフは、リモコンの「AUTO-POWER」ボタンで切り替えられる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR