オーディオテクニカは10月13日、毎年恒例の新製品発表会を開催し、ヘッドフォンやイヤフォンなど28機種を発表した。ただし、今回の主役は同社が1962年の創業時から手がけているアナログレコード関連製品かもしれない。VM型カートリッジのラインアップを一新するとともに2機種のターンテーブルをリリースしている。
新しいカートリッジは、最高級の音を求めた「700シリーズ」、スタンダードモデルの「500シリーズ」、モノラル盤やSP盤のために作られたモノラルカートリッジ「600シリーズ」の3シリーズ計9機種。中でも8万円の「VM760SLC」は、精密に研磨された最軽量のスタイラスチップを採用し、広帯域再生と低歪率を実現したという最上位モデルだ。「レコード盤の溝から余すことなく情報を引き出す」(同社)。カンチレバーはアルミニウムテーパーパイプ製で軽量化。発電効率を高めるパラトロイダルコイルにクロストークを改善するセンターシールドプレートなどを堅牢なダイキャストアルミ合金ハウジングに収めた。針は無垢特殊ラインコンタクト針だ。
このほか、700シリーズには無垢シバタ針採用の「VM750SH」や無垢マイクロリニア針の「VM740ML」もラインアップ。また500シリーズを含め、ステレオ対応のモデルはすべて針に互換性があり、交換も可能になっている。「針の交換でも音の違いが楽しめる」(同社)。
スタンダードモデル「500シリーズ」の「VM540ML」は無垢マイクロリニア針で3万2000円。ユニバーサルアームへの取り付けが便利なヘッドシェル付きモデル「VM540ML/H」(3万6000円)も用意なお、VM型カートリッジはすべて12月9日に発売予定となっている。
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