パナソニックは3月24日、Thechnics(テクニクス)ブランドのアナログターンテーブル「SL-1200GAE」を発表した。同ブランドの50周年を記念したアニバーサリーモデル。世界1200台の限定生産モデルで、このうち日本には300台が割り当てられた。価格は33万円(税別)。6月末に発売する予定。
1月の「CES 2016」などに登場して注目を集めた現代版「SL-1200」の限定仕様。同社は1969年に超低速制御モーターでターンテーブル部分を直接回転させる世界初のダイレクトドライブ方式アナログターンテーブル「SP-10」を投入。2年後の1972年にはダイレクトドライブ方式ならではのトルクを生かし、さまざまなスクラッチ・プレイに可能した「SL-1200」シリーズを発売してクラブDJやオーディオファンに支持された。
もっとも以前のSL-1200シリーズは10万円以下の普及価格帯だったのに対し、新しいSL-1200はアナログレコードファンをターゲットにした高級モデルに様変わりしている。デザインこそ往年のSL-1200シリーズに準じたものだが、随所に物量を投入して音質を磨いた。
例えばトーンアームはマグネシウム製。アルミと真ちゅうで作られたプラッターは、それだけで3.6kgもの重量があり、ターンテーブル全体では約19kgに及ぶ。重量級ボディーを支えるインシュレーターにはαゲルを採用して不要な振動を抑制。新開発のコアレスD.D.(ダイレクトドライブ)モーターには新しい回転制御方式を採用し、駆動ノイズの極小化を図っている。なお、カートリッジやフォノイコライザーは付属しない。
パナソニックでは「高級DDターンテープルの投入により、蓄積された技術と独自のモノ作り力を持つテクニクスの“本気”を示すことができる」と指摘。最新のデジタルオーディオからアナログプレーヤーまでを含む総合オーディオブランドとしてのポジションを確立する考えだ。
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