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コンビニの下着ってどうなの? 実際に着て確かめてみた(1/3 ページ)

» 2017年03月31日 16時00分 公開
[小林誠ITmedia]

 「コンビニのパンツについて皆さんと語り合いたい」。前回のコンビニ飯・ナチュラルローソン編でそう言い残した筆者。パンツについて語る時がついに来ました。


 コンビニを徹底的に活用しよう! ということで、これまで「コンビニ飯を一週間食べて痩せられるか?」という試みを4回に渡ってお届けしてきました。

 今回からのテーマは「コンビニファッション」です。「コンビニ暮らし」というからにはコンビニで“衣・食・住”を満たしたい。“食”に関してはコンビニの主力商品ですから選択肢が最初から豊富でした。

 しかし“衣”はどうでしょう? 確かにコンビニには服も売ってはいますが、積極的に買っているという人はあまり多くないのではないでしょうか。

 雨でぬれた、汚れた、仕事で会社に寝泊まりするから、そんなときに“仕方なく買う”そういう使い方だと思います。ですから、「値段の割に品質は……?」というイメージも。

 しかし本当にそうでしょうか? 思い込みで判断するのは良くありません。今回はまず「コンビニの下着」をあらためて購入し、その着心地、履き心地、洗濯した印象をチェックしてみます。

コンビニ下着は定番商品! ……ただし男性限定

 まずは各コンビニの下着を集めます。筆者(横浜市在住)の近所にあるオフィス街のコンビニを中心にチェックし、筆者のサイズに合いそうな、コンビニにある一番大きなシャツ、パンツを購入しました。

 各コンビニには複数の下着が販売されていますが、なるべくコンビニオリジナルのもの、そして筆者の好みにより、Tシャツは半袖、パンツはトランクス型を第一希望で購入します。

 まず筆者周辺のコンビニ全般で気付くのは、販売されている下着が「男性用」ばかりということです。女性用では靴下やタイツは売られていても、ブラジャーやショーツ、パンティーといった下着はまったく見られません。

 これは、そもそも女性の下着というデリケートなものをコンビニの狭いスペースでは扱いにくいということと、コンビニで下着を買いたいという女性が少ないだろうという2点が要因かと勝手に想像しています。

 というわけで、今回筆者がチェックできたのは男性用下着7品だけです。もっとも、仮に女性用下着があったとしてもレビューをお届けできるはずもありません。

今回購入したコンビニの下着7品。筆者が男性だから男性用ばかり買ったのではなく、女性用下着がまったく売られていないのだ

ファミリーマートの下着は「無印良品」 水玉柄もあり

 それでは購入順に各コンビニの下着を紹介していきます。ファミリーマートの下着は「無印良品」の商品です。食品でも無印の商品が多いファミリーマートですが、下着まで無印だったとは知りませんでした。

 さらにうれしいのは無印良品ということもあってか、白黒の下着ばかりのなかで、今回は青い水玉のトランクスを選ぶことができた点です。これは他のコンビニにないメリットです。

 以下、ファミリーマートの下着のスペックです。

包装時の下着。クルーネック半袖シャツ(左)、水玉柄のトランクス(右)
開封後に開いた下着

クルーネック半袖シャツ

  • サイズ:XL(胸囲100〜108cm、身長180〜190cm)
  • 材質:綿100%(本体)、綿90%+ポリエステル10%(リブ部分)
  • 開発生産:良品計画・中国製
  • 価格:630円(税込み、以下同じ)
  • アピール点:消臭効果の高い銅イオンを施す。ベーシックな形

トランクス(水玉・ブルー)

  • サイズ:XL
  • 材質:綿100%
  • 開発生産:良品計画・中国製
  • 価格:630円
  • アピール点:消臭効果の高い銅イオンを施す。ベーシックな形

セブンイレブンの下着は「グンゼ」と「ダイワボウノイ」の共同開発!

 セブンイレブンで販売されている下着は、セブン&アイグループと他社との共同開発です。シャツはグンゼ、パンツはダイワボウノイと組んでいます。グンゼはインナーウェアをはじめとしたアパレルメーカー、後者は繊維を手掛けるダイワボウグループで、専門の会社と組んでいるのは強みです。

 さらに「やわらかな肌ざわり」をうたい、パッケージに「毎日着たい」「毎日はきたい」のキャッチフレーズ。イトーヨーカドー、ヨークベニマルなどで主婦層も相手に下着を販売しているセブン&アイグループですから、その分期待値も高くなっていきます。

 さらにもう1つ、今回購入したコンビニのなかで唯一セブンイレブンの店舗だけが下着を「紙袋に入れますか?」と聞いてくれました。筆者は気にしませんが、人によっては下着を若干透けるビニール袋に入れて持ち歩くのは嫌でしょう。「コンビニの下着ならでは」の店員さんの対応であり、とても印象に残っています。

 ただそんなセブンイレブンの下着ですが、トランクス型のLLサイズは売り切れ。残念ながらボクサーブリーフ型を購入しました。ブリーフ系はピチッと下半身に張り付きます。開放的なトランクスとは真逆の履き心地になりそうで不安です……。

 以下、セブンイレブンの下着のスペックです。

包装時の下着。毎日着たいインナー(左)、毎日はきたいボクサーブリーフ(右)
開封後に開いた下着

毎日着たいインナー

  • サイズ:LL
  • 材質:綿100%
  • 開発生産:グンゼ・ベトナム製
  • 価格:656円
  • アピール点:柔らか、優しい肌触り、洗濯に強い、身体にフィット、抗菌防臭

毎日はきたいボクサーブリーフ

  • サイズ:LL
  • 材質:綿95%+ポリウレタン5%(本体)、ナイロン62%+ポリエステル26%+ポリウレタン12%(ウエストゴム)
  • 開発生産:ダイワボウノイ・インドネシア製
  • 価格:645円
  • アピール点:柔らか、優しい肌触り、フィット感抜群、吸水速乾、抗菌防臭

ローソンは業界団体が関与したノーブランド?品 「グンゼ」製もあり

 ローソンに並んでいる下着のうち、ほぼローソンオリジナルと思われる商品はアパレルや繊維メーカーで構成される業界団体、「日本ニット工業組合連合会」「日本アパレル・ファッション産業協会」が関わっているシャツとパンツになります。問い合わせ先として記載されており、開発生産は加盟社のどこかが行っていると推測できます。

 ただ専門家や業界の人はともかく、どちらの団体も一般的な知名度は高くないので、筆者には「ノーブランドの下着か」、くらいの印象。実力は未知数です。

 そしてたまたま筆者の入った店で売られていたのが、「グンゼ」の普通のパンツ「BW-EX」。赤いストライプがオシャレです。ローソン独自ではないでしょうが、これもコンビニで入手できるパンツということで、チェックすることにしました。

 以下、ローソンの下着のスペックです。

包装時の下着。VネックTシャツ(左)、無地トランクス(中)、グンゼBW-EX(右)
開封後に開いた下着

VネックTシャツ

  • サイズ:LL(胸囲104〜112cm)
  • 材質:綿100%(本体)、綿80%+ポリエステル20%(付属部分)
  • 開発生産:タイ製(問い合わせ先:日本ニット工業組合連合会)
  • 価格:600円
  • アピール点:肌触りよい、丸編み設計で脇すっきり、えり元が型くずれしにくい

無地トランクス

  • サイズ:LL
  • 材質:綿100%
  • 開発生産:中国製(問い合わせ先:日本アパレル・ファッション産業協会)
  • 価格:566円
  • アピール点:肌触りよい、ゆとりあるサイズ、上質な綿(ブロード)でさらっとしている

BW-EX

  • サイズ:LL(ウエスト94〜104cm)
  • 材質:綿100%
  • 開発生産:グンゼ・中国製
  • 価格:645円
  • アピール点:さらっと柔らか、洗濯に強く丈夫、ゆったりした履き心地、腰ゴムが伸びにくい
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