アウトドアギアとしてのこだわりはボディの頑丈さにも現れている。本体の右側面に操作用のボタンを設けてガードパーツで徹底保護。傷つきやすいディスプレイは保護ベゼルで守り、防汚コーティングガラスも採用する。マイクは5気圧防水設計。カヤックや釣りなど水辺でのアウトドアレジャーにも強さを発揮する。さらにアメリカ国防総省が制定する耐久試験であるMIL STANDARDに準拠した耐環境性能により、落下してしまったり、激しい振動を与えても正確な動作をキープする。
右側面のボタンは電源のほか、よく使うアプリを呼び出せるショートカットが割り当てられる「TOOL/APP」ボタンの合計3つ。今回はAPPボタンにGPS機能と連動して地図上に行動履歴を表示できるカシオのオリジナルアプリ「ロケーションメモリー」を割りあててみた。TOOLボタンからはデフォルトで方位・高度・気圧計測や歩数などを表示する活動グラフなどのツールを呼び出せる。これは便利なので設定を変えなかった。
今回は5月中旬に8日間の日程で出かけた旅行でWSD-F20を試した。出国前に、本機の新機能である地図データのダウンロードを予習してみた。海外旅行で街を散策するときなど、行動範囲がある程度決まっている場合は地図データをダウンロードしておくと便利だ。Mapboxが提供する地図データのオフラインダウンロードは、ユーザーが現在いる地点から最大で50km圏内のデータが落とせる。
ロケーションメモリーを立ち上げた状態で、画面を下から上に向かってスワイプすると設定メニューが現れる。地図の種類は「Mapbox」と「Google Map」のどちらかを選べるが、ダウンロード機能に対応するのはMapboxの方だ。地図の種類も一般的な「ストリート」のほか、描画を緻密にした「アウトドア」、色が異なる「ダーク」と「ライト」、そして「衛星画像」の5つから選べる。ダウンロードはWi-Fi、またはBluetooth接続したスマホを介して行うが、Wi-Fiをつなげる環境があればこちらの方が断然速くて安定している。
GPSの設定まわりは位置トラッキングを「精度優先」、または「バッテリー優先」にするかが選べるほか、地図上に行動軌跡を表示する機能のオン・オフ、そして毎日の位置情報を保存する機能のオン・オフがある。トラッキングは精度優先にするとバッテリーの消費が速くなるが、今回はあえて旅の情報を正確に記録できる方を選んだ。なお、発売後のソフトウェアアップデートにより、地図にマークされた行動履歴をエクスポートして、Google Earthの画面上に表示して楽しめる機能も追加された。これも後ほど試してみよう。
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