「Pokemon GO(ポケモンGO)」を運営する米Nianticは、横浜みなとみらいエリアで8月9日から15日まで開催されたポケモン社主催のイベント「ピカチュウだけじゃない ピカチュウ大量発生チュウ!」に200万人以上のトレーナーが集まり、1億2000万匹以上のポケモンが捕まえられ、そのうち1500万匹以上がピカチュウだったと発表した。
「ピカチュウだけじゃない ピカチュウ大量発生チュウ!」は、人気ポケモンの「ピカチュウ」が横浜みなとみらいエリアをジャックするイベント。横浜市とポケモン社が協力して開催し、期間中は街のあちこちにピカチュウのデコレーションが施され、1500匹以上のピカチュウが登場し、無料のショーやパレード、グリーディングなどが行われた。
同イベント内では、ポケモン社と米Nianticが共同でポケモンGOのイベントも実施。普段は欧州限定の「バリヤード」をはじめ珍しいポケモンが多数発生する「Pokemon GO PARK」と、抽選参加形式のイベント「Pokemon GO STADIUM」が開催された。
2カ所で開催されたPokemon GO PARKは、赤レンガパークを「カントーパーク」、カップヌードルミュージアムパークを「ジョウトパーク」を名付け、前者はカントー地方のいわゆる第1世代(赤緑)ポケモン、後者はジョウト地方の第2世代(金銀)ポケモンが出現するという内容だった。
しかし、初日からの大混雑で周辺の交通や通信環境に影響が出て、8月10日には珍しいポケモンがみなとみらいエリア全域で出現するようになり、8月12日からはジョウトパークがバリヤード専用エリアになるなど、状況に応じて内容が見直されていった。こうした変更に伴い、期間中はみなとみらいの至るところでポケモンGOをプレイするトレーナーが多数見られた。
なお、期間中に隠し要素として発見された「色違いのピカチュウ」は、世界中で登場するようになるという。
8月14日午後6時に横浜スタジアムで開催されたPokemon GO STADIUMでは、初代(赤緑)の伝説ポケモン「ミュウツー」がレイドバトルのボスとしてポケモンGOに初登場し、会場を沸かせた。
米Nianticは8月14日、ミュウツーが数週間後に世界各地のジムでレイドバトルのボスとして出現するようになると発表。通常のレイドバトルと異なり、参加には過去数週間にレイドボスを倒したことがあるジムから入手できる「招待状」が必要な「EXレイド」を初めて実施するポケモンとなる。
期間限定で登場していた「フリーザー」「ファイヤー」「サンダー」の伝説3鳥、そして期間が明かされていなかった伝説ポケモン「ルギア」は、8月15日から9月1日まで通常のレイドバトルに出現する。
このピカチュウ大量発生イベントは2017年で4回目だが、ポケモンGOのイベントが行われたのは今回が初めてだ。シカゴで開催されたイベントのようなトラブルはなかったが、Pokemon GO PARKを中心にポケモンGOトレーナーが大勢集まることで、連日周辺の道路は渋滞し、データ通信がしにくい状況が続いた。
横浜市とポケモン社は2020年まで連携協定を結んでおり、過去3年で同イベントの集客は延べ517万人、メディアへの露出効果は24億円と成功を収めていることから、今後も同様のイベントが行われると予想される。一方で、交通ルール順守など参加者のマナー向上、運営においては周辺地域や住民への一層の配慮が求められるところだ。
米NianticのポケモンGOチームは今回のイベント後に「これからもゲームの改善を進め、私たちを支えてくださっているすばらしいパートナーのみなさまと一緒に、トレーナーの皆さんへより良い体験を提供できるよう、引き続き努力して参ります」とコメントしている。
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