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「メカシャッター」と「電子シャッター」の話(1/3 ページ)

» 2018年02月02日 16時51分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 「35mmフィルム時代の呪いシリーズ」……でもうちょっとやってくれという編集部からの要望なので、じゃあシャッターの話をしよう、と思ったのである。

 狙いをさだめ、タイミングを見計らってシャッターボタン(レリーズボタン)を押す、あるいは画面をタップする。

 すると撮影される。

 当たり前の話だけど、そのときカメラ内で何が起きているのか、はその構造によって違うのだ。

 大きく分けて3種類ある。

一眼レフの場合

 一眼レフの場合、次の2つのステップで撮影が実行される。

1.ミラーボックス内のミラーが上がり、光の経路をファインダーからイメージセンサー(フィルムカメラならフィルム)へと切り替える

2.イメージセンサー(あるいはフィルム)の前に設置されているシャッター幕が動いて、シャッタースピードで指定した時間だけ光を当てる。

 である。1/500秒なら1/500秒だけ光が通るようにシャッターが動作するのだ。

 とある一眼レフを覗いてみるとこんな感じ。

撮影時以外はこのようにミラーが斜めになっていて、入ってきた光を上部にある光学ファインダーに流している
ミラーを上に上げると、中にシャッター幕が見える。実際の撮影はこのシャッター幕がシャッタースピードで指定した時間だけ開いて光をイメージセンサーに当てる仕組み

ミラーレス一眼の場合

 単純にいって、1.の「ミラーの動き」がないので、2.だけになる。

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