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全部入りの最強ミラーレス一眼、パナソニック「G9 Pro」(2/5 ページ)

» 2018年02月05日 15時35分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 1つはAF追従連写は最高で秒約20コマ。これはメカシャッターでも電子シャッターでも行ける。

AF追従で秒20コマの連写が可能。こういうシーンも問題なし

 1つはAF固定で最高秒約60コマ。速すぎてほんとに一瞬を捉えたいとき専用って感じ。こちらは電子シャッターになる。

 そして得意の4K/6Kフォト。6Kフォトなら1枚当たり約1800万画素相当になるわけで、クオリティー的には十分使える。

6Kフォトで撮影した急行電車。6Kで動画を撮影し、そこから一番いい瞬間を切り出すのだが、GH5と同様そのとき前後のコマも使ってノイズを減らしてくれるのがいい(12-60mm 60mm 1/320秒 F4 ISO250)

 で、G9 ProがProっぽいのはこれらや、6Kフォトの技術を利用したフォーカスセレクト(フォーカス位置を変えながら6Kで連写してあとからフォーカスの合った写真を選ぶ機能)を、レバー1つでさっと選べること。

撮影モードダイヤルの下にドライブモードが。連写が1と2(好きな連写方法を設定可能)、さらに6Kフォトやフォーカスセレクトをここでさっと選べる

 いくら機能を満載しても使いたいときにすぐ使えないと意味がないわけで、G9 Proが素晴らしいのはそのあたりだ。

 その分レバーやボタンがやたら多いのだけど、そんなのはまんべんなく覚える必要はなく、最終的に自分が使うべき機能をさっと使えるようになれば良いので問題はなかろう。

 AFモードは顔認識、追尾、225点、マルチ(ゾーンAF的に使える)、1点、ピンポイントの6点。

顔+瞳認識。瞳を見つけるとこのように十字にラインが入るのが分かりやすい

 今回、人物用に「LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2」をお借りしたのだがこういう中望遠の明るいレンズで撮るとき、労せずして手前の目にフォーカスが来てくれると大変楽である。

マイクロフォーサーズではもっともきれいにボケるレンズの1つ「DG NOCTICRON 42.5mm F1.2」。写りもデザインも素晴らしいが価格はそれなりにお高い。ただ、一度触ると欲しくなる
42.5mm F1.2でポートレート。しっかり左目にピントがあってるのが分かる。絞り優先AEで(42.5mm 1/640秒 F1.2 ISO200)

 しかも、「人物認識」もするようで、後ろ向きでも人物を捕まえてくれることがある(枠がその人のサイズに縦長になるので分かる)。これはなかなか。

 こんな感じだ(まあ、カーブミラーを人物と認識してしまった例だけど、面白かったのでつい)。

カーブミラーに人物を見たようである

 それはさておき、ズームレンズでのポートレートもひとつ。

iAモードで撮影。自動的に人物と認識されて色や露出が決まった(12-60mm 60mm 1/125秒 F4 ISO250)

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