デフォルトでシャッターは自動切り替えになっているため、晴天下で動くもの(電車とか)を何気なくとったとき、電子シャッターによる歪みが気になるかもしれない。
ISO感度はISO200からISO25600(拡張ISO感度をオンにした場合)。オートでは比較的早めにISO感度が上がる感じだ。
ISO6400までは使えそうで、なかなか優秀。
特に暗いときはシーンモードで手持ち夜景をオンにするといいだろう。
操作系は非常にシンプル。
電子ダイヤルも背面十字キー回りのロータリーのみで、露出補正も絞り優先AEも可能だが、基本的にはオートやカメラが用意した機能で楽しく撮るカメラだ。エントリー向けミラーレス機はどれもボタン、ダイヤルは少なめだが、これは特に目立つ。
数少ないボタンの2つはウリとなる2つの機能、「フォーカスセレクト」と「4Kフォト」に割り当てられている(これらを使わない人はカスタマイズ可能)。使ってほしい機能は使いやすい場所に、という正しい選択だ。
どちらも4K動画を(あとから静止画として切り出しやすい設定で)撮影し、任意のカットを約800万画素の静止画として記録する機能。
フォーカスセレクトはフォーカス位置を変えながら撮影し、撮影後に任意のAFポイントを選んだり、パンフォーカスになるよう合成することができる。
ハイエンド機の6Kフォトまではいかないが、エントリー機で4K動画を撮れて4Kフォトやフォーカスセレクトも楽しめるのはこのシリーズのウリである。
マイクロフォーサーズのエントリー機で自撮りに強い、となると同時期に登場したオリンパスの「E-PL9」も気になるところ。
どちらもマイクロフォーサーズで、自撮り用にモニターが開閉し、EVFを持たないシンプルなデザインで価格的にも似た立ち位置になる。
GF10/GF90の良さは「小さくて軽い」、「USB充電に対応してる」こと。バッグにさっと入れられるし、充電し忘れててもモバイルバッテリーでその場をしのげる。4Kフォトなどパナソニック独自の機能もある。
PL9の良さは「ボディ内手ブレ補正」。上位機ほどではないがけっこう効く。その分、GF10/GF90よりはちょっと重い。
カジュアルに使えるエントリーミラーレス機が欲しい場合の候補であるわけだが、どっちを選ぶか、悩ましいところですな。
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