e-onkyo music、DSD 5.6MHz配信をスタート:未知の領域へ
オンキヨーエンターテイメントテクノロジーは1月28日、5.6MHz/1bitのDSD音源配信を開始した。クラシックやジャズなど計7タイトル。
オンキヨーエンターテイメントテクノロジーは1月28日、5.6MHz/1bitのDSD音源配信を開始すると発表した。クラシックやジャズなど計7タイトルを同日から配信している。


左から2Lレーベルの「Quiet Winter Night」(ジャズ)、同じく2Lの「MOZART」(クラシック)、MA Recordingsの「J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV 988」(クラシック)DSD(Direct Stream Digital)は、音声信号を1ビットのデジタルパルスの密度で表現するオーディオ方式。広い周波数帯域、低ノイズ性に加え、比較的ファイルサイズが小さいといった特長もあり、近年はハイレゾ音源配信のフォーマットとしても普及し始めている。これまではSACDと同じ2.8MHz/1bitだったが、昨年後半から5.6MHz/1bitにも対応する機器が登場し始め、音源の配信開始が待たれていた(→関連記事)。
「5.6MHz/1bit音源は、CDの128倍ものサンプリング周波数による音の再現性に加え、100kHzをカバーする再生周波数範囲、そして可聴帯域内120dBを超えるダイナミックレンジを確保している。24bitなどのPCMマルチビットが実現する高音質の世界とはまた違った、アナログ・レコードのような非常になめらかで“つや”と奥行きのある音楽を味わっていただけることでしょう」(同社)。
レーベルは、高音質音源で知られるノルウェー「2L」をはじめ、名録音技師タッド・ガーフィンクル氏による「MA Recordings」、DSDレコーディングの先駆者、オノ・セイゲン氏が代表をつとめる「Saidera Paradiso」など。なお、DSD 5.6MHz音源はまだ再生環境が限られるため、e-onkyo musicでは再生対応機器を紹介する特設ページを設けている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「ロストテクノロジーになりかけた」、OTOTOYが語るDSD復活の裏話
「OTOTOY DSD SHOP」のオープニングイベントに、いち早くDSD配信を手がけた“仕掛け人”たちが勢ぞろい。この1年半を振り返りながらDSD音源の魅力を語った。
今だから知っておきたいハイレゾ音源フォーマットの基礎
このところ人気のハイレゾ音源。「PCオーディオ」や「ネットオーディオ」など、聴く手段によって違いはあるものの、対応製品の増加とともに雑誌やWebサイトでも取り上げられる機会が増えた。
ティアック、DSDネイティブ再生対応の「TEAC HR Audio Player」正式版を公開
ティアックは、PC/Mac向けのハイレゾ音源対応プレーヤーソフト「TEAC HR Audio Player V.1.0」をリリースした。
ラックスマン、DSD 5.64MHzまで対応した据え置き型USB DAC「DA-06」
ラックスマンは、ハイレゾ音源対応の据え置き型のUSB DAC「DA-06」を発表した。PCMは384kHz/32bitまで、そしてDSDの2.82MHz、5.64MHzまで対応する。
ラトック、DSD再生に対応したUSBヘッドフォンアンプ「RAL-DSDHA2」
ラトックシステムは、DSD音源のネイティブ再生に対応したハイエンドのUSBヘッドフォンアンプ「RAL-DSDHA2」を発売する。
「もうフォーマットは気にしない」、DSDネイティブ再生に対応したDACが続々登場
PCオーディオ関連機器の中でも性能向上が著しいUSB DAC。秋のヘッドフォン祭では、DSDネイティブ再生に対応したUSB DACがいくつも展示されていた。
